same dream 39 ページ41
私は結局、父の仕事の駒でしかない。
父からは永遠に逃げられない。
父の駒になれば、遥瑠は自由になれるのだろうか。
でも、私のせいで表に立たされることを
遥瑠は果たしてのぞむのだろうか。
私は、父に渡された遥瑠の連絡先を見つめ、
携帯を取り出す。
ppppp.
心臓の鼓動が早くなって、息がつまる。
遥瑠「はい、」
わりとすぐ遥瑠が電話に出て、私は焦る。
A「あ、遥瑠。わたし、A。」
遥瑠「ああ、何。てか、誰から聞いたのこの番号」
A「父親、」
遥瑠「そう、何の用事」
A「会って話せないかな、大事な話があるの」
遥瑠「、、いいけど」
A「来週とかどう？」
遥瑠「大丈夫。」
また近くなったら連絡するねと、話して
すぐ電話を切る。
私もそろそろ、ふわふわしていられない、と
何かを決断しなきゃいけないと、考える。
部屋を出ると、人とぶつかりそうになる
A「わ、すいません。」
翔「おう、A」
A「え、翔くん、なんでここに？」
翔「いや、仕事で来ててさ、事務所出ようとしたら
さっき、Aの父親見かけてさ、
Aも来てるって聞いて、ここで待ってた。」
A「あ、そうなんだ、びっくりした」
翔「大丈夫か、父親となんの話。」
A「、、うん、ちょっとね、」
翔「A、少し話そうよ。」
A「、、でも、」
翔「ほら、行こ、車の中で話そ。」
翔くんにしては珍しく、私の腕を強引に引く
A「ちょ、翔くん、」
翔くんの運転する車に久しぶりに乗せてもらう。
地下の駐車場で、助手席に初めて乗せてもらう。
ここには彼女が乗ったりするのかな、
なんたら考えても仕方ないことを思ったりして。
翔「わりい、無理矢理誘ったりして」
A「ううん、全然」
翔「最近、距離置かれてる気がしてさ、
無理矢理じゃねえと、来ないかなとか思って、笑」
少し笑って、困ったように話す翔くん。
A「ごめ、ん、」
翔「話せよ。最近のA見てるこっちが辛い」
A「、、。」
大好きな翔くんと久しぶりに2人きり。
この状況に、心が大きく動いてしまう。
A「成人式の日ね、妹が私に会いに来たの」
翔「遥瑠ちゃん？」
A「うん、あの日以来初めて会った」
翔「俺と家から逃げた日？」
A「うん、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
樹(プロフ) - あやかさん» 「いつまでも」とは違った展開になるようにと、考えています。最後までまた見届けていただけたら嬉しいです。 (2022年1月19日 23時) (
レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - こんばんは。更新有難うございます。一粒のダイヤと心に流れる涙、想像以上の展開にドキドキしています。泣いても泣かされても心に嘘はつけないですね。最後までどんな展開になるのか楽しみです。 (2022年1月19日 21時) (レス) @page34 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あやかさん» 空気感は変わりましたよね。嵐の過去は私にとって宝物で、今もDVD見たりしてやっぱり好きだなあ、って幸せをもらえる存在です。完全に過去に浸ってしまっています。また、楽しんでいただけるように頑張りますね。ありがとうございます。 (2022年1月18日 6時) (レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 樹さん、いつも更新有難うございます。今日もzeroを見てここにきました。ここ一年の間に顔が、雰囲気というか纏っている空気が変わったような。当たり前の変化でしょうね。樹さんワールドは未来を見ていた頃に戻れるから。そう思って読んでる方いると思います。 (2022年1月18日 1時) (レス) @page26 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あやかさん» 更新とても遅くなってしまってごめんなさい。待っていただいてとても嬉しいです。戻りたい気持ち、すごくわかります。彼らを追いかけるのが日常で、生活の中に彼らがいた毎日は本当に幸せだったなあ、なんて思います。戻りたくなりますよね。 (2022年1月17日 6時) (レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：樹 | 作成日時：2021年11月19日 21時
