same dream 2 ページ4
中学3年の春___
朝起きて、自分の部屋で学校に行く身支度をする。
リビングに向かうと、
普通の家族の団欒なんてものはなくて、
双子の妹だけが食卓で朝ごはんを口に運び、
お手伝いさんが、ご飯の支度をしている。
「おはようございます、Aさん」
A「おはようございます」
妹の近くに準備されたご飯の席に座る。
A「おはよう、遥瑠」
私の挨拶にそっけなく、頷くだけ。
私の両親は、日本では有名な企業の経営陣。
祖父が創業者で、私たち双子も、家業を継ぐために
育てられてきた。
同じ境遇でも、小さい頃からタイプが違う私たちは
分かり合えることはなかった。
私は、この境遇が苦しくて、
自由がほしい、当たり前がほしい、
そんなことを日々考えて、
自分だけが孤独な気がしていた。
きっと、この頃の私は、
自分のことしか考えられなくて、
何も、わかっていなかった。
世の中からはお金持ちと見られ、何不自由ない環境。
でもそんな環境に嫌気がさしていた
私の人生を変える、瞬間が訪れる。
学校の帰り道、いつもは妹と迎えの車に乗る毎日
だったけど、今日はそのまま家に帰りたくない。
そう思って、普段歩かない街を1人歩く。
テレビで見たことがある、若者の街を歩くと、
私と同世代の女の子たちが楽しそうに笑っていて、
その空間にいることができない境遇に恨む。
私には心許せる家族も、友達もいない。
どこかに入る勇気も出なくて、
ただただ街を歩く。
「ねえねえ、」
突然声をかけられて、上を向くと、男子高校生。
A「あ、はい」
びっくりして足を止めてしまう。
「え、めっちゃ可愛いじゃん、おい、ちょっと！」
私に話しかけた男子高校生が、
近くにいた友達を呼ぶ。
「わ、まじだ、めっちゃ可愛い」
「ひとり？」
「俺らと、遊ぼうよ」
「ここで何してんの〜？」
4人組の男子高校生に囲まれて、
進むこともできず、恐怖で固まる。
「この制服、めっちゃ金持ち学校のとこじゃん」
「えーまじ？こんなとこで何してんの」
A「え、と、あの、、」
どうやってこの場を逃げよう、
そんなことを考えて動揺していると、
男子高校生の後ろからまた声がする。
翔「おい、どいてやれよ。困ってんじゃん。」
「お、翔じゃん」
「久しぶり〜最近、顔出さねえじゃん」
翔「活動が忙しいんだよ」
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樹(プロフ) - あやかさん» 「いつまでも」とは違った展開になるようにと、考えています。最後までまた見届けていただけたら嬉しいです。 (2022年1月19日 23時) (
レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - こんばんは。更新有難うございます。一粒のダイヤと心に流れる涙、想像以上の展開にドキドキしています。泣いても泣かされても心に嘘はつけないですね。最後までどんな展開になるのか楽しみです。 (2022年1月19日 21時) (レス) @page34 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あやかさん» 空気感は変わりましたよね。嵐の過去は私にとって宝物で、今もDVD見たりしてやっぱり好きだなあ、って幸せをもらえる存在です。完全に過去に浸ってしまっています。また、楽しんでいただけるように頑張りますね。ありがとうございます。 (2022年1月18日 6時) (レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 樹さん、いつも更新有難うございます。今日もzeroを見てここにきました。ここ一年の間に顔が、雰囲気というか纏っている空気が変わったような。当たり前の変化でしょうね。樹さんワールドは未来を見ていた頃に戻れるから。そう思って読んでる方いると思います。 (2022年1月18日 1時) (レス) @page26 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あやかさん» 更新とても遅くなってしまってごめんなさい。待っていただいてとても嬉しいです。戻りたい気持ち、すごくわかります。彼らを追いかけるのが日常で、生活の中に彼らがいた毎日は本当に幸せだったなあ、なんて思います。戻りたくなりますよね。 (2022年1月17日 6時) (レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹 | 作成日時：2021年11月19日 21時
