same dream 25 ページ27
翔「ごめんごめん、」
と、私の頭を撫でる。
また、心臓が跳ねてしまって。
A「その頭撫でるの癖なの？」
翔「え、？」
A「最近私の頭よく撫でるから」
翔「あー、なんでだろ」
A「ちゃらーい」
翔「うるせえ、笑」
A「大学で、ちゃらさを覚えたなっ」
翔「覚えてねえよ、笑」
A「ふーん、
でも、少し羨ましい。」
翔「何が？」
A「私には、嵐しかないから。」
翔「え？」
A「家族も、友達も、いないから。
私にとっては、嵐だけが居場所。
だから、少し羨ましいなって。」
少し沈黙して、じっと私を見つめて
翔「いや、俺だって、嵐は特別。
友達とは全然違う。」
そう言われて、
少しほっと、安心している自分がいた。
でも、それと同時に
遥瑠の顔が浮かんでしまった。
遥瑠は、、、
遥瑠にとって特別な存在は、居場所はあるのかと。
遥瑠の人生を奪ったのは、
紛れもなく、私自身だった。
A「私、今がすごく幸せ。
みんなといられて、みんなが大好き」
翔「ん、」
A「でも、時々怖くなる」
翔「何が」
A「わたしなんかが、
幸せになって良いのかなとか」
翔「まだ忘れられない？」
A「え、」
翔「妹さんのこと」
ずばり言い当てられて、どきりとする。
翔「俺と逃げたあの日さ、言われてたろ。
妹さんに。
Aのこと許さないって。」
A「あ、うん。よく、覚えてるね。」
翔「あの言葉に
Aがずっと苦しんでる気がしてさ、
ずっと気になってた。」
A「ふふ、何でも見透かされちゃうね、」
翔「俺が何か言えるあれじゃないけどさ、
もう忘れて良いと思うよ。
もう、AはAの人生を生きてる。」
A「え、」
翔「Aだって十分苦しんだ。
今をみんなと、ちゃんと生きようよ。」
A「、、うん、」
翔「過去じゃなくてさ、俺らを見てよ。」
A「そう、だね、。」
私は私の人生を生きて良いのだろうか。
それが、
誰かを犠牲にしてでも、手に入れて良い幸せなの？
そんな、感情が渦巻く。
でも、目の前にいる翔くんをみて、
彼と、彼らと離れる勇気なんてなくて。
そんな弱いままの自分が大嫌いで。
翔「背負うな、ひとりで」
A「ん、」
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樹(プロフ) - あやかさん» 「いつまでも」とは違った展開になるようにと、考えています。最後までまた見届けていただけたら嬉しいです。 (2022年1月19日 23時) (
レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - こんばんは。更新有難うございます。一粒のダイヤと心に流れる涙、想像以上の展開にドキドキしています。泣いても泣かされても心に嘘はつけないですね。最後までどんな展開になるのか楽しみです。 (2022年1月19日 21時) (レス) @page34 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あやかさん» 空気感は変わりましたよね。嵐の過去は私にとって宝物で、今もDVD見たりしてやっぱり好きだなあ、って幸せをもらえる存在です。完全に過去に浸ってしまっています。また、楽しんでいただけるように頑張りますね。ありがとうございます。 (2022年1月18日 6時) (レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 樹さん、いつも更新有難うございます。今日もzeroを見てここにきました。ここ一年の間に顔が、雰囲気というか纏っている空気が変わったような。当たり前の変化でしょうね。樹さんワールドは未来を見ていた頃に戻れるから。そう思って読んでる方いると思います。 (2022年1月18日 1時) (レス) @page26 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あやかさん» 更新とても遅くなってしまってごめんなさい。待っていただいてとても嬉しいです。戻りたい気持ち、すごくわかります。彼らを追いかけるのが日常で、生活の中に彼らがいた毎日は本当に幸せだったなあ、なんて思います。戻りたくなりますよね。 (2022年1月17日 6時) (レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹 | 作成日時：2021年11月19日 21時
