same dream 8 ページ10
家を捨てるという重さが、孤独さが、この頃の私は十分に理解できなかったんだと思う。
現実を知らないからこそ、
自分のことだけに突っ走れた。
翔「来いよ」
そう翔くんが真剣な目で私に伝える。
樹「一緒に生きよう。」
行きたいのは山々。
でも、怖くて決断ができない。
翔「明日の夜中、迎えに行く。
こっちに来るなら、荷物まとめて、来て。」
A「明日、家を出るってこと、？」
翔「そう、逃げよう。迎えに行くから。」
樹「待ってるからねA、」
ニノ「まずい、人が来るって、」
お手伝いさんたちが、私を探す声がする。
樹「じゃあね、信じてるよ」
私を抱きしめる樹。
翔「明日、ここで待ってる」
そう言って、3人は走って消えていく。
私は15歳にして、人生の岐路に立つ。
この家を選ぶか、
7人で芸能活動をするか、
でも、逃げられるのはきっと今だけ。
一緒に逃げようと言ってくれる人が、
またいつ現れるかなんて保証がない。
後悔のない人生を、走りたい。
私の答えは決まっていた。
私は、この家を出る決意をした。
次の日、大切なものだけを最低限まとめて、
クローゼットに隠して、夜中になるのを待った。
窓を開けて、外を見ていると、人影。
来てくれた。
私は、荷物を持って、
音を立てないようにして部屋を出る。
裏口を開けると、翔くんの姿。
翔「良かった、来てくれると思ってた」
A「翔くんだけ？」
翔「うん、寮でみんな待ってる。」
A「そっか、」
私が家を出ようとした時、
突然後ろから声をかけられる。
遥瑠「何してんの」
聞き覚えがある声に、どきり、とする。
A「遥瑠、」
遥瑠は私の大きな荷物と、翔くんを見て、
状況を整理しているようだった。
遥瑠「逃げるの」
A「ごめん、」
遥瑠「あの親が許すわけない」
A「でも、決めたの、ごめん」
私が外に出ようとすると、
遥瑠が私の手を掴んで止める。
遥瑠「Aだけ、ずるいよ。
逃げたら、私が全部背負うことになる。」
声が震えている遥瑠。
小さい頃は仲良かった私たち。
いつしか親の駒になった私たちは、姉妹らしく
いたくてもいられなかった。
A「、、っ、ごめん、」
遥瑠「許さないから、っ」
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樹(プロフ) - あやかさん» 「いつまでも」とは違った展開になるようにと、考えています。最後までまた見届けていただけたら嬉しいです。 (2022年1月19日 23時) (
レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - こんばんは。更新有難うございます。一粒のダイヤと心に流れる涙、想像以上の展開にドキドキしています。泣いても泣かされても心に嘘はつけないですね。最後までどんな展開になるのか楽しみです。 (2022年1月19日 21時) (レス) @page34 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あやかさん» 空気感は変わりましたよね。嵐の過去は私にとって宝物で、今もDVD見たりしてやっぱり好きだなあ、って幸せをもらえる存在です。完全に過去に浸ってしまっています。また、楽しんでいただけるように頑張りますね。ありがとうございます。 (2022年1月18日 6時) (レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 樹さん、いつも更新有難うございます。今日もzeroを見てここにきました。ここ一年の間に顔が、雰囲気というか纏っている空気が変わったような。当たり前の変化でしょうね。樹さんワールドは未来を見ていた頃に戻れるから。そう思って読んでる方いると思います。 (2022年1月18日 1時) (レス) @page26 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あやかさん» 更新とても遅くなってしまってごめんなさい。待っていただいてとても嬉しいです。戻りたい気持ち、すごくわかります。彼らを追いかけるのが日常で、生活の中に彼らがいた毎日は本当に幸せだったなあ、なんて思います。戻りたくなりますよね。 (2022年1月17日 6時) (レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹 | 作成日時：2021年11月19日 21時
