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向かう場所 ページ44

山を出て、茨木童子の後を歩き続けて辿り着いた先は…

「川?」

そこには幅は広くて浅い川が、山から流れていた

でもどうしてここに連れてきたんだろう?

「水は身を清めてくれる…君は弱いくせに瘴気を浴びすぎだ」

茨木童子は溜息をついた

「じゃあその瘴気を浄化するためにわざわざ?」

そういうことだ、と茨木童子は頷いた

「わかっているなら足だけでも浸かってくると
いい」

そう言って茨木童子は川の近くに座った

なんだかんだ、私のことを気にしてくれてるんだな

私はその気遣いにあまえることにし、靴と靴下を脱いで川に足をつけた

「つめた!けど…気持ちいい」

水も透き通ってて綺麗!

私は何だか小さい頃に戻った気分になり、足で水面を蹴ったりして遊んだ

「ふふふ!楽しい!」

スカートの裾が濡れないよう、気を付けながら1人で水遊びをした

「ふっ…」

茨木童子はそんな私を見て笑った

…っああいう笑顔だったら少しは話しかけやすいのに

その笑みを見た私は不覚にもときめいてしまった

「そうだ…茨木童子も一緒に遊ぼうよ!」

「遠慮しとく」

私はそんな返事を無視して茨木童子の手を掴み、引っ張った

「1人じゃつまらないよ。せっかくだし、ね?」

ほら早くしてー!と急かせる

「何で私が人間の遊びなんかに…」

ぶつぶつと文句を言いながらも、立ち上がり私に引っ張られるまま川に足をつけた

「どう?冷たくて気持ちいいでしょ?」

思いの外冷たかったのか、茨木童子は少し顔を歪めたが、いつもの無表情に戻り

「ああ…気持ちいいな」

私は茨木童子の手を離し、川をスキップで飛んで歩いた

そんな私を茨木童子は黙って見つめる

「君はまるで童みたいだな」

「いいの!たまには子どもっぽくても!茨木童子は川遊びとか、したことないの?」

茨木童子は少し黙った

「あの時の私は…弱かった」

弱い?弱いと遊ぶの、て何か関係あるの?

詳しく聞こうと思ったが、やめた

茨木童子の表情は曇って見えたからだ

きっと…子供の頃に色々あったんだな

生きている限り、嫌なことは沢山あるし人に言いたくないことも沢山ある

だから、私は極力触れない。その代わりに…

「昔やったことないなら、今やればいい」

遊びとか、早い遅いは関係ない!

おまけ↓

髪ファッサ〜な茨木童子(手描き)。服難しいでも大好き、早く召喚出てきてくれないかな(˙-˙)

川遊び→←不穏な空気



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設定タグ:陰陽師 , 茨木童子 , 大天狗   
作品ジャンル:恋愛
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はぐはまさ - 麻乃さん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります(*´∀`*) (2017年10月9日 18時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - はぐはまささん» はぐはまささんの書かれる茨木童子かっこいいです、もっと読みたいです(*´-`*) これからも応援してますヘ(*`∀´*)ノ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 麻乃さん» ありがとうございます!!!( ´ ▽ ` ) (2017年10月9日 17時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - 更新お疲れ様です!(o´艸`) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 召使い丁さん» いえいえ!逆に確率アップじゃない時に出るなんて、凄いですね(°_°) ありがとうございます!! (2017年9月12日 8時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はぐはまさ | 作成日時:2017年4月30日 19時

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