おまけ 〜夜の夏祭り2〜 ページ28
「わあ…凄い！」
都に到着し、お祭りが開催されている場所へと向かうとそこには現代のお祭りにも負けないほど賑やかで、沢山の妖が集まっていた
奥には安倍晴明と神楽が2人並んで歩いているのが見えた
「君の知っているお祭りとどうだ？少し華やかであろう？」
横で興奮気味の私に尋ねてきた
「うん！早く、出店を見に行こうよ！」
はしゃぐ私を子供でも見るかのように目を細めた茨木童子は、お父さんみたいだった
普段の威圧感あるものではなく、優しい目だ
いつもそのままでいればいいのに
「あ！あれは…」
目に入ったのは、般若がお店番をしている仮面を売っている出店があった
こちらに気付いたのか、般若はにっこり笑って言った
「やあA…と茨木童子、来ていたんだね」
私はこんばんは、と会釈したが茨木童子は般若に興味ないらしく、冷たくスルーした
「このお面、全部般若が作ったの？」
店の前には姑鶴鳥や小鬼のお面…色んな妖の仮面があった
般若は胸を張り
「そうさ、全部僕の力作だよ」
よーくみると、細かい繊細なところまで再現・彩っており手が込んでいるのがよくわかった
私には、こんな細かい作業は無理だなあ…
そう思いながら眺めていると、現代と変わらないお面があった
狐のお面だ
「これ、ちょうだいな」
般若にお金を渡すと、簾から狐のお面を外し、私に渡してくれた
「まいど」
般若の幼い顔の笑顔は眩しく、微笑ましかった
再び歩き始めた私を、後から茨木童子は付いてきた
「何だ、そのお面は」
私が手にしている、ベースが紺色の狐のお面に金色の瞳が捉えた
「ふふっ…これはね」
私は茨木童子に振り向き、思いっきり背伸びして腕を伸ばす
私の突然の行動に慣れているのか、茨木童子は驚きはしなかった…が、眉間にシワが寄るのが見えた
「これは、君がつければいいじゃないのか？」
茨木童子の鬼々しい左手が、頭につけられた狐のお面に触れる
「私のわがままに付き合ってくれたお礼だと思って？」
ちょっとその角が邪魔だったけど…いいっか！
お祭り感溢れていい感じ！
私は1人で心の中で喜んだ
「そういうことにしとこう」
茨木童子は諦めたかのように、ため息をつき歩き始めた
まあ、どうせ後で捨てられるんだろうな…
そう切なく思い、茨木童子の後ろを歩いた
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はぐはまさ - 麻乃さん» そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります(*´∀｀*) (2017年10月9日 18時) (
レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - はぐはまささん» はぐはまささんの書かれる茨木童子かっこいいです、もっと読みたいです(*´-`*) これからも応援してますﾍ(*`∀´*)ﾉ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 麻乃さん» ありがとうございます！！！( ´ ▽ ` ) (2017年10月9日 17時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - 更新お疲れ様です！(o´艸`) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 召使い丁さん» いえいえ！逆に確率アップじゃない時に出るなんて、凄いですね(°_°) ありがとうございます！！ (2017年9月12日 8時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐはまさ | 作成日時：2017年4月30日 19時
