おまけ 〜夜の夏祭り3〜 ページ29
提灯などが色鮮やかに夜を照らし、華やかな祭りの奥へと進んで行くと、向こうには沢山の妖が集まっていた
なんなんだろ…気になる
人混み(妖混み？)の中、じっと見つめていると茨木童子も気付いたらしく、
「A、気になるのか？」
「うん」
私は頷くと、茨木童子はスタスタとそこへ歩き私も慌てて早歩きしてついていく
広場に出ると、中央には美女な妖が集まっており周りには大天狗、犬神、天邪鬼、姑鶴鳥、河童などが笛やら太鼓、三味線などをそれぞれ準備していた
「これから何するの？」
私は茨木童子に尋ねた
「簡単に言えば、踊りだ」
そう言ったと同時に、太鼓の音が祭り全体に響き、踊りの始まりを知らせた
それに合わせて他の楽器も奏で始める
中央に集まっていた女妖達も、音に合わせて踊り始める
見ている人たち皆、その音や踊りに釘付けになった
そして何よりも、大天狗の笛
他の楽器の音があるにも関わらず、私の好きな音色が心にスッとはいってくる
美青年だけではなく、楽器にも長けているのはなんとも羨ましいことだ
「わあ……綺麗だ」
踊っている妖も皆美人だ
私も、ああいう風に綺麗になれるかな
…ん？あそこにいる女の人
よくよく目を凝らすと、紅葉が踊りに混ざっていた
「もしかして！」
酒呑童子がここのお祭りにいるかもしれない！
私は周りを見渡し、酒呑童子を探したが自分より背の高い妖が沢山いるため、中々見つけることができなかった
しかし、紅葉があそこにいると知ったら酒呑童子は黙っていないでここにくるはずだ！
「茨木童子！あそこに紅葉が…」
………あれ？茨木童子が、いない
ちょっと前まで隣にいた鬼が、消えてしまった
なんで！？！？
どこに行ったの…まさか、私と同じことを考えて酒呑童子を探しに行った…
「あ、あり得る話だわ…」
確かに彼にとって酒呑童子は大事な存在
だけど、さすがにほっぽらかしにしちゃうのは…悲しいぞ？泣かぞ？
せめて一言いってくれればよかったのに！
悲しみからふつふつと怒りが込み上げてきた
私は虚しく、1人でお祭りをまわるのだ
そう悲しく思っていると、踊りと演奏は終わり、拍手で包まれ第二段階へ移行しようと準備し始めた
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はぐはまさ - 麻乃さん» そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります(*´∀｀*) (2017年10月9日 18時) (
レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - はぐはまささん» はぐはまささんの書かれる茨木童子かっこいいです、もっと読みたいです(*´-`*) これからも応援してますﾍ(*`∀´*)ﾉ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 麻乃さん» ありがとうございます！！！( ´ ▽ ` ) (2017年10月9日 17時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - 更新お疲れ様です！(o´艸`) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 召使い丁さん» いえいえ！逆に確率アップじゃない時に出るなんて、凄いですね(°_°) ありがとうございます！！ (2017年9月12日 8時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐはまさ | 作成日時：2017年4月30日 19時
