夢から覚めれば、現実 ページ9
目の前には真っ白な空間
私は何もないそこに、ただ1人立っていた
ふと、後ろを振り向いた
「茨木童子…」
遠くに離れたところに、茨木童子の後ろ姿があった
呼吸でゆらゆらと揺れる白い髪が美しく輝く
変わらず存在するだけで圧力があるが、私はお構い無しで彼の名を呼ぶ
「茨木童子！」
しかし反応せず、ずっと佇んでいた
無視、しているわけではなさそう？
もう一度呼んでみるがやはり無反応だ
おかしい
何かがおかしい
私は必死に茨木童子に向かって手を伸ばす
距離は離れているので届くわけがなかった
彷徨う私の手
私の存在に気付かない茨木童子
「っ…どうして」
思わず泣きそうきなる
気付いて、
「茨木童子！」
________________________
「茨木童子！」
と、叫んだのと同時に私はガバッと布団から半身を起こした
夢か…
少し安堵した私は、見慣れない景色に目を見張る
「…昨日の出来事は夢じゃないのね」
鬼と本物のリアル鬼ごっこ
もう2度と体験したくない！
「茨木童子は…」
どこへ行ったんだろう？
確か、陰陽師の所へ連れて行ってくれて…
その道中に寝たんだったっ
「男の人の腕の中で寝るなんて…！」
やらかした！これ以上恥ずかしいことがあるだろうか…
「そんなことより、ここはどこだ…？」
布団から抜け出し、そっと障子を開ける
するとそこには、広い庭があり奥には一本の大きな桜の木があった
細長いテーブルがあり、周りには人型…と言っても物凄く簡素で一筆で描いて切り抜かれたような紙がせっせと動いていた
…動いていた！？
いや、落ち着け
「…鬼が実際に実体化して現れる世界だからこれぐらいありえるか」
どうやら私の脳内は冷静になってきたようだ
適応力がある私にフッと笑う
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はぐはまさ - 麻乃さん» そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります(*´∀｀*) (2017年10月9日 18時) (
レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - はぐはまささん» はぐはまささんの書かれる茨木童子かっこいいです、もっと読みたいです(*´-`*) これからも応援してますﾍ(*`∀´*)ﾉ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 麻乃さん» ありがとうございます！！！( ´ ▽ ` ) (2017年10月9日 17時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - 更新お疲れ様です！(o´艸`) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 召使い丁さん» いえいえ！逆に確率アップじゃない時に出るなんて、凄いですね(°_°) ありがとうございます！！ (2017年9月12日 8時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐはまさ | 作成日時：2017年4月30日 19時
