絶体絶命 ページ42
「ギャハハ!モラッタ!」
悪鬼が私に向かって襲いかかってくる
「うわっ!危な!」
何とか間一髪かわした…が
「オイラガイタダク!」
するとザワザワと周りにいた悪鬼達も私に向かって飛びかかってきた
こ、これを全部避けるなんて
「無理に決まってるでしょ!女1人は不利すぎる、卑怯よあんた達!」
私はギュッと目を瞑る
目の裏に映るのは、白銀の髪に迫力のある角
透き通った金色の瞳
逞しい隻腕
何でこんな時に茨木童子のことなんて
「馬鹿なの、私…」
ガキンッ
「ナッ…ケッカイダト!?」
本来なら身体中に傷だらけで死んでいる…はずだが、お守りのおかげで悪鬼達からの攻撃を守ってくれたようだ
まだ、生きてる!
私は…まだ!
「コノ…ジャマダア!!!」
するとこの結果を壊そうと悪鬼達は何度も何度も攻撃してきた
パラッ…
「…っこのままだと結果が!」
結果にヒビが入り始め、パラパラと欠片が飛んではキラキラと輝きを消えていった
「そうだっ私には力がある!」
未来人特権の、妖怪の力を無力化する能力が!
だがここの世界に来て一度しか発動したことがないし、それはたまたま偶然で意図して使えたわけではなかった
一か八か
私は安倍晴明から貰った、周囲に気を漏らさないためのお守りを地面に置いた
…今だけでいい、お願い
バリンッッッ!
結果が壊れたと同時に悪鬼達が再び無防備の私に向かって飛びかかる
「ギャハハ!ニンゲン!クラウ!」
私は目を瞑り、祈るように胸の前で手を組む
私は、生きたい
生きて…また、茨木童子に会いたい!
すると、胸の辺りから一筋の光が現れる
その光は大きくなり、悪鬼達を吹き飛ばした
「チカラガ…ハイラナイッ」
悪鬼達は地面に叩きつけられ、無力化され動けず、まるで亀がひっくり返った時のような動きをしていた
よし、今のうちに!
私は地面に置いたお守りを拾い、走り出した
あと少ししたら山から出れる!
「グゥ…グオオオ!!!」
悪鬼達が不気味な雄叫びを上げた
身体から不穏なオーラが纏い、何かが憑依しているように見えた
「もしかして…誰かに操られている?」
「マダダ…モット、ニンゲンノタマシイヲ!」
無力化で動けないはずの悪鬼達が立ち上がり始めた
「ウオオオオオ!」
1人の悪鬼が、その図体だと持ち上げることが不可能であろう大きな岩を軽々と持ち上げ、私に向かって投げた
*訂正
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はぐはまさ - 麻乃さん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります(*´∀`*) (2017年10月9日 18時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - はぐはまささん» はぐはまささんの書かれる茨木童子かっこいいです、もっと読みたいです(*´-`*) これからも応援してますヘ(*`∀´*)ノ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 麻乃さん» ありがとうございます!!!( ´ ▽ ` ) (2017年10月9日 17時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - 更新お疲れ様です!(o´艸`) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 召使い丁さん» いえいえ!逆に確率アップじゃない時に出るなんて、凄いですね(°_°) ありがとうございます!! (2017年9月12日 8時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はぐはまさ | 作成日時:2017年4月30日 19時