検索窓
今日:11 hit、昨日:12 hit、合計:51,050 hit

人も変わるならば鬼も変わる ページ41

「一体どういう風の吹き回しだ?女に興味が無いお前が、しかも人間に…」


酒呑童子は茨木童子の背中に向けて、言った


「何があったのか知らんが、お前も女に惚れたなら……俺様に女に熱を上げるななんぞ、偉そうな口は叩けねえぞ」


「惚れてなど、いない」


茨木童子の口から放ったその言葉はどこか重かった


「…酒呑童子よ、2日ほど前の夜に感じなかったか?この世にはない、特別な気が」


茨木童子は振り向き、酒呑童子を見つめた


「ああ、感じた…もしかしてあの気の正体があの女か?」


そうだ、と茨木童子は答えた


「なるほど、だが今は感じないぞ?」


「今はお守りで加護され、気が周囲に漏れないようにしている。あのまま放置していれば、百鬼者共に命を狙われていただろう」


酒呑童子は瓢箪を掴み、お酒をグビグビッと飲んだ


「確かに、あの気を取り込めば更に強くなれるな」


その言葉に茨木童子は反応した


「ふん、あんな人間取って食う気はしない。安心しろ」


「……友よ」



もしそうしようとするなら、茨木童子は黙っているだろうか?


酒呑童子は酒で回らない脳みそを動かす


だがいくら考えてもはっきりとした答えは出てこなかった

「私は君だけだ、君だけに惚れ君だけを追いかける…それなのに何故だ、あの女が…」

茨木童子の口からポツポツとでてきた

酒呑童子は鼻で笑い、こう言い放った

「堕ちたな、貴様も」


酒呑童子は、茨木童子から目を逸らさなかった


「そんなことより、今は女1人にしない方がいいぞ?俺様の瘴気で小妖怪どもが集まってきている」


しかし、と続けた


「…どうやら、狂気におかされたやつもな」


「君の瘴気で?まさか」


「いや、得体の知れないやつが、妖怪が集まるところに潜んで、一人一人狂気におかしていったんだろう」


酒呑童子は冷静に、そしてやはり酒を飲む


「一体誰がそんなことを」


「俺様が知るか」


謎の現象が起こっていることに、鬼達は黙って現状を見守ることしかできなかった


__________________________________________


「な、なんなのあんたたち…」


どうも、Aです


茨木童子と酒呑童子の元から離れ、走って帰っていたら妖怪に見つかりました


しかも狂気でおかしくなっちゃったやつに


「フハハハハ!ニンゲン!ニンゲン!」


ぞろぞろと狂気に溢れた妖怪達が私を囲んだ


さすがに、やばい!



*訂正

絶体絶命→←友との再会



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
62人がお気に入り
設定タグ:陰陽師 , 茨木童子 , 大天狗   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はぐはまさ - 麻乃さん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります(*´∀`*) (2017年10月9日 18時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - はぐはまささん» はぐはまささんの書かれる茨木童子かっこいいです、もっと読みたいです(*´-`*) これからも応援してますヘ(*`∀´*)ノ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 麻乃さん» ありがとうございます!!!( ´ ▽ ` ) (2017年10月9日 17時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - 更新お疲れ様です!(o´艸`) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 召使い丁さん» いえいえ!逆に確率アップじゃない時に出るなんて、凄いですね(°_°) ありがとうございます!! (2017年9月12日 8時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はぐはまさ | 作成日時:2017年4月30日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。