人も変わるならば鬼も変わる ページ41
「一体どういう風の吹き回しだ?女に興味が無いお前が、しかも人間に…」
酒呑童子は茨木童子の背中に向けて、言った
「何があったのか知らんが、お前も女に惚れたなら……俺様に女に熱を上げるななんぞ、偉そうな口は叩けねえぞ」
「惚れてなど、いない」
茨木童子の口から放ったその言葉はどこか重かった
「…酒呑童子よ、2日ほど前の夜に感じなかったか?この世にはない、特別な気が」
茨木童子は振り向き、酒呑童子を見つめた
「ああ、感じた…もしかしてあの気の正体があの女か?」
そうだ、と茨木童子は答えた
「なるほど、だが今は感じないぞ?」
「今はお守りで加護され、気が周囲に漏れないようにしている。あのまま放置していれば、百鬼者共に命を狙われていただろう」
酒呑童子は瓢箪を掴み、お酒をグビグビッと飲んだ
「確かに、あの気を取り込めば更に強くなれるな」
その言葉に茨木童子は反応した
「ふん、あんな人間取って食う気はしない。安心しろ」
「……友よ」
もしそうしようとするなら、茨木童子は黙っているだろうか?
酒呑童子は酒で回らない脳みそを動かす
だがいくら考えてもはっきりとした答えは出てこなかった
「私は君だけだ、君だけに惚れ君だけを追いかける…それなのに何故だ、あの女が…」
茨木童子の口からポツポツとでてきた
酒呑童子は鼻で笑い、こう言い放った
「堕ちたな、貴様も」
酒呑童子は、茨木童子から目を逸らさなかった
「そんなことより、今は女1人にしない方がいいぞ?俺様の瘴気で小妖怪どもが集まってきている」
しかし、と続けた
「…どうやら、狂気におかされたやつもな」
「君の瘴気で?まさか」
「いや、得体の知れないやつが、妖怪が集まるところに潜んで、一人一人狂気におかしていったんだろう」
酒呑童子は冷静に、そしてやはり酒を飲む
「一体誰がそんなことを」
「俺様が知るか」
謎の現象が起こっていることに、鬼達は黙って現状を見守ることしかできなかった
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「な、なんなのあんたたち…」
どうも、Aです
茨木童子と酒呑童子の元から離れ、走って帰っていたら妖怪に見つかりました
しかも狂気でおかしくなっちゃったやつに
「フハハハハ!ニンゲン!ニンゲン!」
ぞろぞろと狂気に溢れた妖怪達が私を囲んだ
さすがに、やばい!
*訂正
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はぐはまさ - 麻乃さん» そう言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります(*´∀`*) (2017年10月9日 18時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - はぐはまささん» はぐはまささんの書かれる茨木童子かっこいいです、もっと読みたいです(*´-`*) これからも応援してますヘ(*`∀´*)ノ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 麻乃さん» ありがとうございます!!!( ´ ▽ ` ) (2017年10月9日 17時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - 更新お疲れ様です!(o´艸`) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 召使い丁さん» いえいえ!逆に確率アップじゃない時に出るなんて、凄いですね(°_°) ありがとうございます!! (2017年9月12日 8時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はぐはまさ | 作成日時:2017年4月30日 19時