もし「ヒロインの仕事を断れないモブ」の読者様が転生したら！？

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?「会わせてあげようか？」

此処はとある少女の部屋。少女の名は蒼井つゆ 少し変わった高校1年生だ。

つゆの机には春休みに入ってから一切手をつけていない大量の課題、真っ白な本棚には一番上の段に新しい教科書、更にその下の段には『文豪ストレイドックス』が1巻から最新刊までぎっしりと並べられていた。

窓や部屋はきちんと鍵が閉まっているのだが．．．．

何故かつゆ以外の何者かが部屋に侵入していたようだ

つゆは眉間にシワを寄せ『あんた誰？』と言いたげな顔をしていた

そりゃそうだろう 自分の部屋でまったりしているいつの間にかと知らない人が立っていたのだから

「驚かせて御免なさい。私は『ヒロインの仕事を断れないモブ』の作者ーーかなこだよ。」

流石に『申し訳ない』と思ったのだろうかつゆの前に立っているかなこは『御免なさい』と二度つゆに謝罪をしていた

「．．．．いやそんなに謝らなくて良いんですけど．．．何で作者が私の部屋に？普通に不法侵入じゃないですか？犯罪ですよ?」

自分より少し背が低いかなこ(作者)を不思議そうにつゆは見ていた

「不法侵入．．．そうなんだけど気にしないでね！！つゆちゃんには一つお願いがあるんだよね．.」

「気にしない訳あるか！！！んでお願いって何なんですか？近くのコンビニでポテチとキンキンに冷えたコーラ買ってくる位だったら全然良いんですけど．．．その代わりお金は結構頂きますよ？」

『ポテチとコーラを買うのにそんなにお金要らないよね？絶対季節限定スイーツとかを沢山買ってくるよね？そもそも普通そん位のお願いは自分で解決するでしょ．．．．』とかなこは内心思っていたが突っ込むと切りが無いので話しを続ける。

『お願い．．．其れは'桃花ちゃんから三宅ちゃんを守って欲s』

「嫌だ！！！！例え高校で一人も友達が出来なくても嫌だ！！！！昼休みぼっちでご飯食べるもん！！！！」

「遮らないでよ．．．．太宰さんや敦君にも会えるのに．．．．」

かなこはつゆをまるで荒れ地に捨てられた子猫を見ているときのような視線をつゆに送っていた。

「え！！！！太宰さんやあつぴに会えるの！！！行く行く！！！って言うかむしろ行かせて下さい！！！」

「じゃあ．．．'三宅ちゃん達が居る世界'で頑張ってね」

「えっ?ぎゃゃゃゃゃああああ！！」

『意外とつゆちゃんチョロいな．．．．』と考えながら眩い光を放っているスマホに呑み込まれていくつゆをかなこは面白そうに見ていたのだった

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