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32話※※ ページ33

※※注意



















「君の瞳は俺を狂わせるようだ…

君が誰かを見ているとその瞳を覆い隠して誰にも目につかない場所に隠したくなる」



何度も何度も必要以上にAの瞼や目尻ギリギリにキスを落としたり舌を這わせたりする彼に身動きすることもできず、肌から感じる熱にただただあてられていた





「どうしたら君はこっちを向いてくれるんだ…」

「そんな、の…わからないっ」









熱に当てられて上手く纏まらない頭で何でこんな事になったのか必死に考える



確かに好きな相手が別の異性と仲良くしているところは辛いものがあるし

“自分とのルームシェアをやめて別の人とする”とだけ言われたら、自分は嫌われたのでは、又はその別の人が好きになったのではと誤解する可能性も十分にありえた


彼は今自分の気持ちを蔑ろにされた怒りや悲しみと、自分から離れていってしまうかもという不安が入り混じり酷く濁っているのだ




普段の無表情の彼からは想像もつかないくらいの熱を帯びた感情に眩暈がする





「アルハイゼン、ごめっんなさぃ
お願い話を…」




Aの消え入りそうな声は彼の耳には届いていないらしく
服を捲る手は止まらず、グチュりと水音のする場所に指を入れると段々と激しくAの中を擦り上げた




「…用意はできているようだな」



そう言うと器用に片手で自分の服を脱ぎ、痛いほど熱く腫れ上がった“自身”をAへピタリとくっつけた




「まって!!!お願いまってっ」


「っ…すまない、謝罪は後でさせてくれ…」





Aの静止する声も受け取ってもらえる事はなく、酷く乱暴なアルハイゼンの熱がAの身体をずぶりとえぐった



.

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作者名:みずと | 作成日時:2023年7月5日 3時

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