【原神】瞳の奥に白昼夢 (ページ26)

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25話ページ26

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アルハイゼンがまた食事へと興味を逸らしたので名前も目の前にある料理に手をつける

さすがは飲み屋というべきか、どの食事もいい感じに濃く味付けにパンチがあり、気持ちよくお酒が進む

お酒が進んで気持ちが少し楽になったのはいいが、目の前の男は今だに私を好きだという割には態度は何も変わることもなく、ただ食事を楽しんでいる

「…なんだ？」

私の視線に気がついたのか食事する手を止めてこちらの視線に合わせてきた

「いや、私も恋愛ってしたことが無いから正しいかわからないけど、一応私告白されたんだよね…？」

「まあそうなるな」

「私ってそれに対しての回答してないけど気にならないの？」

「回答があるのか？」

「…まだないけど」

アルハイゼンには一生かけても返しきれないほどには感謝しているそういう意味での“好意”はもちろんある

それに彼は世の男性の中でもとても顔が整っている部類なのだろう
そんな彼から好意的な言葉が出ればドキッとする事もある

ただ今すぐ彼が恋愛として好きかどうかは判断ができないのが心境だ

「けど、…もう自分に価値がないとかウジウジ言わないよっ」

ティナリにも一旦向き合ってみてほしいって言われたし
まだまだ自分を信じることは出来ないけれど…

なら私を好きだと言ってくれるアルハイゼンを信じている方がまだ前向きに生きていける気がする

「今はそれでいい

それに…」

途中で言葉を区切ったアルハイゼンを不思議に思い首を傾げていると、スルリと彼の大きな手がAの髪の毛に触れる

「簡単な問題ほどつまらないものはないだろう？」

目を細め少し妖艶な雰囲気を醸し出しているアルハイゼンにドキッとしてしまい、Aは逃げるように目の前にあるグラスに入ったお酒を煽った

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