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「ほら、近藤さんも立ってくれ」

『よろしくお願いします』

「......こんなんだが一応ウチの大将だ」

『え?!』

 





まぁそういう反応だよな...。苦笑いする土方さんとは反対にAはピシッと背筋を伸ばし直し挨拶を改めた。


 





「おーい!! Aーーー?」




『あ、呼ばれてるので行きますね!!』



 




ペコと軽く会釈して走り去っていくAを見ながら土方は新しく煙草を咥えて火を付けた。



 





「...彼奴にあんなちゃんとした嫁が居るなんて、世の中狂ってんな」

「良い子じゃないか!!」

「だからこそ何で万事屋だって話だよ」



 





煙草の煙を吐き出しながら気に食わない万事屋......銀時の顔を思い浮かべる土方を表情を歪めた。


 






「旦那が何ですかィ?」



 




そんな土方の背後からひょっこり顔を見せる人物にビックリする。


 





「総悟...、見回りは終わったのか?」

「終わったから帰ってきたんじゃねぇですか、馬鹿ですか」

「ぁ"?! 手前ェは一言余計なんだよ!!」

「で? 万事屋の旦那が何なんでさァ」


 






口篭る土方に隣に居た近藤が説明をすると土方同様驚いたのか目を開きそして直ぐにニヤリと笑う。



こういう時の沖田が碌な事を考えていないと知っている土方は釘を刺す。



 





「余計な事はすんなよ」

「"まだ"何もしてやせんぜ?」

「"これから"の話をしてんだよ」



 




沖田は「へーへー、」とやる気ない返事をして去って行く。
その様子に土方は頭を抱えるのだ。




 




「頼むから面倒は起こすなよ...」


 




そんな願いも虚しく、そのセリフは空へと消えていった。


 
 
 




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アカツキ(プロフ) - 〇〇さん» 初めまして、コメント有難うございます。そのように言って頂けて嬉しいです。パスワードの件ですが、現在全ての作品に置いて鍵の掛かっている作品は非公開とさせて頂いています。公開の予定もパスワードをお教えする事も出来ません。申し訳ありません (4月14日 9時) (レス) id: 7588857b81 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - すごくよかったです 読んでてドキドキしてなんかもう最高でした!! あの質問なんですけどパスワードがかかってる小説あるじゃないですか、その、パスワードって教えていただけますか? (4月14日 7時) (レス) @page44 id: 6c4944cbd5 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 蘆花さん» 初めまして、コメント有難うございます。既に完結の目処も立っておりますので最後まで楽しんで下さると嬉しいです (2023年3月28日 12時) (レス) id: 59cea801ed (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - やだステキ応援してます! (2023年3月28日 12時) (レス) @page11 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 東雲さん» コメントありがとうございます。出会いについてはこれから少しだけ書けたらなと思っておりますので楽しみにして下さると嬉しいです (2023年3月27日 19時) (レス) id: 61673d253f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカツキ | 作成日時:2023年3月25日 20時

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