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「あっ、来たヨ!!」
「もうー!! Aさんまで遅いから心配しましたよ」
[真選組]と書かれた門を潜り抜けるとそこには先程のパトカーに乗っていた人と同じ服装の男たちが何人も居た。
その内の1人と一緒に居る神楽と新八が「こっちこっち」と手を振る。
「遅ェぞ」
「あー? 遅刻じゃねぇだろ」
「遅刻だ!!」
「お宅の餓鬼に捕まってたんだよ」
煙草を吸う目付きの鋭い男は銀時を睨み付けたがAの存在に気付くと小さく首を傾げる。
「...誰だ?」
『来るのが遅くなってしまい、ごめんなさい』
「え、......あ、嗚呼...」
『いつも主人がお世話になってます、坂田Aです』
「主人...... は?! 主人?! 坂田?!」
『......? はい、坂田です』
それを聞くなりフラ、と倒れそうになる彼を別の人物が支えた。
随分体格の良い男はその服装で真選組の人だと分かる。
「おぉ?! 大丈夫かトシ」
「大丈夫じゃねぇ...、なぁ近藤さん、万事屋に嫁が居たのは知ってたか…?」
「万事屋の嫁?」
支えられたまま指差す先にはA。
それを聞いた男はAを見ると同じようにふらつき、2人諸共倒れた。
「うわ、何こいつら」
『大丈夫ですか?!』
「あーあー、大丈夫だからA、放っておけ」
このやり取りに慣れているのか何なのか。
Aを除く万事屋の3人は「さぁ仕事仕事」と言わんばかりに背を向けて行ってしまう。
放っておけと言われてもそうも行かず、Aは膝を曲げて屈み2人に声を掛ける。
『あ、あの...』
「悪い...混乱してみっともないとこ見せた」
『手、お貸ししますよ』
Aの差し伸べた手に驚いた顔をするも、直ぐに捕まり立ち上がる。
真正面に立って『(銀時と同じくらいの身長だなぁ)』と思う。
「土方だ、真選組副長・土方十四郎」
宜しく、とでも言うように今度は差し出すのが逆の立場になりながらもAはその手を掴み『よろしくお願いします』と笑った。
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アカツキ(プロフ) - 〇〇さん» 初めまして、コメント有難うございます。そのように言って頂けて嬉しいです。パスワードの件ですが、現在全ての作品に置いて鍵の掛かっている作品は非公開とさせて頂いています。公開の予定もパスワードをお教えする事も出来ません。申し訳ありません (4月14日 9時) (レス) id: 7588857b81 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - すごくよかったです 読んでてドキドキしてなんかもう最高でした!! あの質問なんですけどパスワードがかかってる小説あるじゃないですか、その、パスワードって教えていただけますか? (4月14日 7時) (レス) @page44 id: 6c4944cbd5 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 蘆花さん» 初めまして、コメント有難うございます。既に完結の目処も立っておりますので最後まで楽しんで下さると嬉しいです (2023年3月28日 12時) (レス) id: 59cea801ed (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - やだステキ応援してます! (2023年3月28日 12時) (レス) @page11 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 東雲さん» コメントありがとうございます。出会いについてはこれから少しだけ書けたらなと思っておりますので楽しみにして下さると嬉しいです (2023年3月27日 19時) (レス) id: 61673d253f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2023年3月25日 20時