傷つけただけ ページ16
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つまんなぁ…何が楽しいんだか。
大「………これ飲んだら帰ろ」
諦めがつくように………あれ以来誘われる飲み会には必ず参加した。
酒が入れば男も女も大胆になっていく。
小さな悩みなんて忘れてしまえるはず。……小さな悩みなら………
「有岡くん、彼女いるのぉ？」
大「……いないっすけど」
端の方でそろそろ帰ろうかとグラスの中身を飲み干したら、隣に座ったミニスカの女の子が急に話しかけてきた。
身をすり寄せて甘えた声がうざったい。
目の前に鏡があればひきつった顔が写るだろう。
上手く酔えない俺を置いて、回りは酔っているからお構い無しにベタベタしてくる。
大「俺そろそろ帰るんで」
「えぇまだ全然飲んでないぃっ！私、大貴くんともっとお話ししたいなぁ。
………二人で抜けない？」
二人にとってそれが良いことになるわけがない。
この場で断れば誰も傷付かないで終わった。
幸せになれと願っていた山田は今頃本当に好きな人と………俺、このままで忘れられんのか？
山田以上に好きになる人なんか…＿＿＿＿＿
「シャワー浴びてくるね」
なにしてんだろう。馬鹿だなぁ。
人のこと言えた立場じゃない。
「大貴くん……」
大「っ……」
座っていたベッドが二人の重みで沈む。
長い髪から香るシャンプーの匂いも色付く目も、近づけば近づくほど………
“へへっ……大ちゃん！”
大「っ……！」
「ぇ……大貴くん？」
上に覆い被さっていた女の子を退けて背中を向けた。
やっぱ、無理だ。
大「……ごめん。そういう気分になれそうにない」
「は？ここまできて何言ってんの？」
大「ごめん。どうしても好きなやつのことが浮かんでくる」
「っバカにしないでよっ！」
怒って出ていく女の子は最後に追いかけて来いって目をしていたけど。
俺は静まった部屋のベッドに寝転がり、天井を見上げたまま目を閉じた。
大「……お前が強すぎんだよ。山田……」
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ciaociao(プロフ) - 夢莉さん» ああ、、よかったです！安心して読めます、、 (2021年8月16日 19時) (
レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - ciaociaoさん» 楽しみの一つにしていただけて光栄です。ありがとうございます…！私自身、ハッピーエンド主義なので…見守っていただけたら嬉しいです！ (2021年8月13日 20時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - 続きが楽しみで楽しみで、日々の楽しみが増えてうれしいのですが、「報われないarさんのお話」とあるのが大変気になります。わたしは基本ハッピーエンドが好みなので、是非arさんとハッピーエンドをお願いしたいです。まだ始まったばかりなのにすみません、、 (2021年8月12日 20時) (レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
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