プリンセスな彼女[takashi.n]

chapter03 ページ4

私の頭の中にはすぐに
【要注意人物】として
隣とその後ろの男の子を認定し









引きつり笑顔のまま
先生に視線を戻す









「しかも、う○こに

リボンついてるし！

超ウケんだけど(笑)」









こんな風に子供じみた言葉にも









ナイーブな心には
相当なダメージで









まだ小さいながらに
私の人生オワタ＼(^o^)／
なんて考えたり・・・考えなかったり









そう、この隣の席の男こそ









大きな口を開けて笑う男こそ









悪ガキ、糞ガキで右に出るものはいない









二階堂高嗣だった









まわりの男子達が









"ニカ"









と呼ぶのを聞いて









横目で確認した顔









見覚えのある
泣きぼくろにアヒル口









魔法で消しされてた
記憶が一気に蘇った









『タカシちゃん！』









記憶が戻ると同時に
気づけばそう声に出してた









その瞬間









「ぷっ(笑)

タカシちゃんって何だよ」









「ニカの知り合いなの？」









「タカシちゃーん」









まわりにからかわれ
キッとこっちを睨む顔









・・・あっ
今度こそまずいかも・・・



　
　
　
　
　
　


　
　

　





-----------------------

ぶいーんと時計の針を
幼稚園に戻す









将来の夢に「ぷりんせす」と書いた
まだまだ汚れた世界も
そんな事が"痛い発言"になる
なんてコトを知らない当時の私









ニカ「何だよプリンセスって(笑)」









A「おひめさまのことだよ

ディズニーランドにいるの」









ニカ「ディズニーランドに

住みたいってこと？」









A「違うよ

プリンセスになって

シンデレラ城に住むの」









へぇーと納得したように見えた
彼の次の一言は









ニカ「知らねーの？

プリンセスって

ブスはなれないんだぜ(笑)」









・・・。









その後教室に
私の泣き声が響きわたったのは
いうまでもない

chapter04→←chapter02

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す