プリンセスな彼女[takashi.n]

chapter12 ページ13

ユウカ「無理じゃないって

私だってこの前

カイトから連絡来て

そんな感じだったよ？」









ミツキ「おっ！それはそれで

ちょっと気になるとこだけど

その話はあとでゆっくりね・・・

電話が無理ならさー

メールだっていいじゃん？」









A「無理だよ

電話番号だって

アドレスだって知らないし」









ミツキとユウカの









『え？』








が見事にハモった









起き上がって
首もと掻きながら









A「だから無理なの」









・・・。









枕に顔を押し当てたせいか
視界がスッキリするまで
ちょっとだけ時間がかかって
ピントのあった先には
驚きの表情で顔を見合わせる２人









・・・。








床にストンと降りて
テーブルの上の
せんべいを１枚手に取って









パクッ









ボリボリボリッ









せんべいを食べる音だけが響く部屋









でも急にその音を隠すかのように









ユウカ「そっかそっか

そっ、それなら仕方ないね」









ミツキ「うんうん！

仕方ない(笑)

・・・っていうか

これからどうする？

気分転換にカラオケでも行く？」









ユウカ「あっ私

嵐の新曲歌いたかったんだー！」









A「・・・。」









ミツキ「私もカエラちゃんの

新曲歌いたかったんだよねー！

じゃー早速行こうか？」










いそいそと立ち上がる２人











A「座って」









ユウカ「でもほら

早く行かないと混んで・・・」









A「ちゃくせーきっ！」









・・・。









また目を合わせ
アイコンタクトで
何やら会話をしながら座った２人









A「では・・・

アンケートを取ります」









ミツキ「アンケートって何の(笑)？

ほら、Aもこの前

カラオケ行き・・・」









A「静粛にっ！」









静かになった部屋で
軽く咳払いをして









A「では・・・

アンケートを取ります

この中でタカシちゃんの

連絡先を知ってる人は

挙手願います」









・・・。









ユウカ「・・・A？」









A「挙手願いますっ！」









・・・。








恐る恐る右側から挙がった手









それを確認したように
左側から挙がった手









・・・。

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