修復 ページ27
『…』
「…」
銃兎さんはお仕事で私の警護についてくれているとのことだ
だから今はパソコンで書類の打ち込みをしている
…だけども今は銃兎さんと話がしたいけど、遠慮して話せない状況だ
だから、スーツの袖に手を伸ばしてひっぱった。
そしたら私のほうを振り向いて「なんです?」と不機嫌気味に声をかける
『う…5分だけ…お話しても…いいですか?』
「いいですよ、どうしたんですか??」といって開きっぱなしだった病室のドアを閉め椅子に腰かける
チャンスはここだ…昨日話せなかったことをちゃんと話さないと…!!
今度こそ銃兎さんと目を合わせる
『私の我儘で葵を引き取ってごめんなさい。銃兎さんだけじゃなくて葵にも迷惑をかけたし…あとまた家出ちゃってごめん。自分勝手で馬鹿で頑固で…みんなに迷惑かけて…子供で。』
やっぱり私銃兎さんの妻失格だと言いかけた瞬間
骨折した左手首に負担をかけないように、壊れ物を扱うように優しく抱き着かれた
わたしも右手を首に回した
「全くです…我儘すぎにもほどがあるだろうが…だいたい何故俺に甘えない?お前にとって俺はなんだ?」
『…大事な、旦那さん…です』
「だろうが、少しは頼れっていってんだろうが」
そういいながら頭を撫でる
抱き着かれているうちに心が温かくなって、涙腺が緩んでしまい涙がでてしまうが
離れようにもハグされてて離れられない状況だ
「ほら、好きなだけ泣け。どんなお前でも受け入れてやるから」
そういわれ完全に緩み切った涙腺は崩壊し、子供のようにワンワン泣いた
銃兎さんはそんな私を抱きしめながら背中を擦ってくれた
どんな時でも抱きしめてくれる手が心地よくて好きだ
「A、俺はお前がどんな状況だろうとも絶対に諦めねえし追いかけるからな。」
といって瞼に久々のキスを落とす
額・頬とキスを落とし、唇に啄むようなキスを落とす
「落ち着いたか、俺もお前に言いたいことあるんだが…」
『何?銃兎さん』
「やっぱその銃兎“さん”やめろ。なんか違和感しかねぇ…」
前も話したけどさん付けは気に食わないみたいだった
うーん、なんて呼ぼうか…呼び捨てもなんだかなあ…あ、そうだ!ひらめいた!!
『銃ちゃんってどう!?』
「は…そうきたか。」
『…気に入らない?』
「んなことないよ。あと一つ」
といって手渡されたのはあの日テーブルに置いた結婚指輪だった
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空炭 - 面白いです!頑張ってください! (2019年8月8日 11時) (レス) id: 5799ba3b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐみん | 作成日時:2019年6月10日 22時