3-06 仲違い ページ6
イタチ「…確かに」
イタチは手に入れた巻物を懐にしまい、鬼鮫と共に秘密の通路へ続く廊下へと出た。
ふと窓から外を見ると、そこにいるはずのない人影を見つけギョッとした。
思わず立ち止まり、掌を額に当て深く溜息をつく。
鬼鮫「どうしたんです？イタチさん。
…ああ、千絵ですか」
然もありなんと答える。
イタチ「鬼鮫」
鬼鮫「迅速かつスムーズに頼みますよ、イタチさん。
私はこのまま例の木戸から出ますので」
イタチは窓を開けると、
イタチ「"外"で」
と言って、静かに飛び降りた。
その様子を見て、鬼鮫は
鬼鮫「どう見ても親娘、なんですがねぇ」
と呟いたのは、勿論イタチには届いていない。
.
香燐「傷が治ってる…」
千絵「今回だけだがな。
自分で与えるチャクラを、コントロール出来るようにした方がいいな。
ガバガバ吸い取られたら、命に関わるんだろ？」
コクンと頷く。
香燐「…ウチ、頑張ってみる。
な、また会えるか？」
目に力が戻ったのが見えて、微笑む。
千絵「縁があればな」
不意に後ろからお腹に手が回され、担ぎ上げられた。
イタチ「千絵…なぜ俺の言う事を聞かない」
千絵「イタチ！」
イタチを振り仰ぎ、シドロモドロになりながら言い訳をする。
千絵「泣き声が聞こえて…その、放っておけなくてだな」
イタチが溜息を吐きながら、赤い目で香燐を見下ろす。
千絵「…あ、イタチ！
写輪眼使うなんて狡いぞ。
香燐に何かする気だな？！」
ジタバタと暴れるが、イタチの力は緩まない。
イタチ「千絵は甘い。
情報はどこからでも漏れる。
千絵の事は極秘事項に値するくらいだ」
(だからって…)
イタチ「帰れ、そして"千絵の事"は全て忘れろ」
千絵「そんな…」
香燐は虚ろな目で、何も言わずにフラフラと歩いて行ってしまった。
千絵「ッ香燐！」
名を呼ぶのとほぼ同時に、体が浮く。
イタチは重力を感じさせない跳躍で屋根を渡り、人目につかない所にある潜り戸のような所に降りた。
そこにいた黒ずくめの男にイタチは一言。
イタチ「…開けろ」
と告げた。
よく見ればまた写輪眼を使っていた。
(写輪眼、写輪眼…。
イタチは何でも写輪眼で解決しようとする。
私を否定するなら、いくらイタチでも私は拒絶する)
千絵「さっちゃん」
サチ『承知しております』
さっちゃんがイタチを突き飛ばし、そのまま私を塀の上へと押し上げる。
イタチ「千絵…」
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ユカ(プロフ) - 月夜 黒輝さん» ありがとうございます。亀ペースですが、頑張ります(^^) (2018年9月17日 18時) (
レス) id: ceb43f3a9d (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝 - 凄いです！面白かったのでこれからも頑張って下さい！(`･ ω･´)ゞﾋﾞｼｯ!! (2018年9月15日 12時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユカ | 作成日時：2017年7月27日 0時
