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3-11 力か言葉か ページ11

千絵「…暁はそんなに貧乏なのか。
何だか…悲しくなってきたな」

小南「千絵、違うから!
ただ少し…貯蓄したいだけ」

イタチ「そんな事はどうでもいい。
千絵にそんな役をさせる訳にはいかない」

ペイン「暁での命令は絶対だ。
この任務、完遂しろ」


(イタチとペインとの間で、何やら不穏な空気が流れているな…。
これってマズいだろ。
…つか、鬼鮫は完全に静観に徹しているな)


千絵「いいさ、私に出来る事ならやる。
要は大名に諦めさせればいいのだろう?
簡単だ。
いっちゃんで一発殴れば…」

イタチ「だから、千絵ではダメだと言っている」


何故かその場の人間が、静かに頷いた。

その言葉に頬を膨らませる。


千絵「失礼な!
なら言葉で解決しよう。
メンタルがズタボロになる感じで断ってやる。
なに、数年女に興味がなくなる程度だ。
この手の会話術は得意だぞ。
元ネクラだからな、私は」

小南「…困ったわね。
暁には他に代役がいないし」

千絵「小南ねぇさん、さらっとスルーしないでくれ!
私、おかしい事は言ってないだろ?」

イタチ「物事には限度がある。
千絵は恐ろしい程簡単に、その上を行く」


(ショック!)


ペイン「とりあえず、その男言葉を直せ。
後は小南が指導しろ」


小南が片手を顎に充て、うーんと唸りながら千絵を見下ろす。


小南「やるしかないわね、半日で」

千絵「半日?!無理だろ」


小南は溜息をつくと、あ、と何か思いつく。


小南「男言葉を話したら、ペナルティーね」


そう言ってイタチの腕に絡みつき、肩に頭を乗せている。


千絵「小南ねぇさん?!」

小南「ふふ、イタチに絡むから。
千絵にとって一番痛いでしょ」

千絵「くっ、分かった…分かりました!
だから早くイタチから離れてくれ」


両手を上下に振って、抗議する。


イタチ「大丈夫だ、千絵。
俺はお前以外に心を奪われる事はない」


くそ、イタチ狡いぞ!
そんな微笑を見せられたら…。

女言葉なんて、本当は死ぬ程恥ずかしいのだが。


千絵「私半日でやり遂げますっ。
だからイタチには触らないで下さい!」

小南「OK。
では所作と…下着を身に付ける事」


小南はイタチから離れると、半眼で頭を振った。


イタチ「……」

.


ゲッソリ


半日、はっきり言って(自分の中では)猛特訓だった。


(女ってこんなに大変なのか)


ペイン「まず依頼主のいる湯の里へ行き、そこで更に詳しい話を聞け」


(誰も褒めてくれない…涙)

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設定タグ:NARUTO , イタチ , サスケ   
作品ジャンル:アニメ
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ユカ(プロフ) - 月夜 黒輝さん» ありがとうございます。亀ペースですが、頑張ります(^^) (2018年9月17日 18時) (レス) id: ceb43f3a9d (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝 - 凄いです!面白かったのでこれからも頑張って下さい!(`・ ω・´)ゞビシッ!! (2018年9月15日 12時) (レス) id: 9616d08dd2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユカ | 作成日時:2017年7月27日 0時

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