Quatre-cent-sept ページ24
えりなちゃんのスペシャリテ
フランス料理のメインっぽく見える
「アレが…えりな様の」
「一体どんな…」
会場中の視線も一気に受け止めて
「こちらが当コースのメインディッシュ…」
えりなちゃんが口を開いた説明と言えば…
「親子丼、でございますわ」
『え』「…え」
「「「「ええええぇぇぇぇええぇぇぇえ!!!」」」」」
会場騒然
「あの見た目で丼!?」
「数か月前までは丼ってだけで低俗B級グルメ
扱いしていたえりな様が…」
「自ら丼!?」
確かに突拍子もない
『向こうじゃアキラも説明してるけど…』
「そもそも日本…和食以外に米の項目がありませんわ」
『あぁ…それに』
普段の食事や、定食ならご飯と一緒に
おかずと合わせて三角食べ、なんて言われるけど
コース。となると
その素材の味や色どりを楽しむもの、なんて言われているらしいし
ご飯ものは最後に食べたりない、なんてことにならないように
〆として出される
『それが…』
「まさかメインで出てくるとは、いえ
それよりも丼、と言うなら米は何処に？」
『しかも、アレを使ったわけがまだ分からない』
すると
「全く
此処まで“正解”から外れた料理をわが娘が作ったとは
あまりに嘆かわしい
不純物まみれの一皿だ
見ただけで分かる、
こんな品食べる気すらしないよ」
と、薊さんの酷評に
『...うーん、』
「Aさん？」
『ちょっと、ね』
思わず、掌を握りしめてしまう
あまり大きな声で言えないから
隣のリオにだけ聞こえるように小声で話すと
『食わず嫌い、と言うか…』
「なるほど、
味がわかるクセに何贅沢言ってんだ、というわけですわね」
『それは言い過ぎ!』
ハッキリと言ったリオの口を慌ててふさぐ
誰かに聞かれてないよな…？
「しかし、薙切薊はあくまで神の舌ではありませんし
料理に関して特殊なものを持っているわけではありませんわ」
仮にも料理人を名乗るのに、と少し怒るリオ
ちょうどえりなちゃんも
「まぁ、
料理は舌で判断するものなのに
目で見ただけで分かるなんて
流石お父様ですわ」
「その意気ですわよ、えりなさん」
『コラ』
リオってよく一人でセントラルに居られたな…
もしかして僕がいないときもこんな感じで
毒舌はいていたんだろうか…？
一方でえりなちゃんの煽り文句も続いていて
「でも、もしも…
お父様の思想を体現している
そちらの料理人二人
彼らが美味しい、と言ったなら
そうも言ってはいられないのではなくて？」
ちらり、と司と竜胆に視線を向けた
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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (
レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます！これからﾜｸﾜｸして待ってます！ (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年4月26日 2時
