Quatre-cent-dix ページ25
「おっとぉ!
挑発されてるぜー？
どーするよ司
こりゃ乗るしかねぇかぁ？」
なんでもまずは味!、がモットーの竜胆
そして
「…食べてみてもいいかもな
幸平の品も気になってたし」
『とことん幸平君の皿か…』
「どこまでも皿の事のみしか考えていない方ですわね」
でも、
薊さんと仲がいい司が言うんだから
「…いいよ司、小林
食べてみてごらん？」
「…薊総帥に食べさせることは出来そうですわね」
『随分えりなちゃん達を信じているんだね』
確かに
いくら自分が自信のある皿を出そうとも
審査員が食べないんじゃ
まず勝負の土台にすら登れない
だから、司と竜胆にまずは食べさせるというのは理解はできる
『けれど
いくら自信があるといっても
あの即興のコースで、まずはあの二人をうならせなきゃ
薊さんが食べるとこまでいけないよ』
「ふふ、お友達思いですわね」
ほら、とリオ指さすと
丁度幸平君の皿、
名前は長いから…骨付き肉を二人が食べるところで
「「!!」」
『うん、まぁここまでは予想できる』
二人のあの反応
司と勝負した時よりずっと腕を上げた幸平君への驚愕と
多分、スペシャリテと言える出来なんだろう
けれど
「だけどよ…
コースとしてはどうなんだぁ…？」
「あぁ、この後にどんな皿を出しても破綻するって思うよ」
問題はこの後
僕と違ってこの二人のレベルは本物だし
次はえりなちゃんのメイン
「さぁ!
この後に食わせようって自信作
味わわせてもらうぜ
薙切ちゃんよーー!!」
行ってしまえば
これで勝負が決まるといってもいい
『…』
二人のフォークが動いて
薙切ちゃんの親子丼、とやらを口に入れたその時
「「!!!!」」
『マジ、か…』
あの二人のあんな反応
初めて見た、かもしれない
「何ーー!?」
反逆者、十傑側問わず
会場騒然
美味いと思う事はあれど
あんなに皿に対してがっつく、というか
まるで手が止まらない、って言うような反応
驚いている僕の横で
「あぁ、米が見当たらないと思いましたら
アレ煎餅でしたのね…
ほら、Aさんしっかりなさってくださいな」
冷静に分析するリオの言葉で
頭が冷えた
『肉と…ソースが卵だろ？』
「ええ」
『で、煎餅だから…
肉、卵、米の親子丼の三要素は確かにそろってる』
けど、それだけじゃないだろ
「とろとろパリパリ
重曹的な食感がジューシーな鶏肉とせめぎ合う」
「そして…
何より大きい役割を担ってるのは
この胸肉にまかれたクルートだ!｣
確かに
メインの鶏肉に何か巻いてある
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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (
レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます！これからﾜｸﾜｸして待ってます！ (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年4月26日 2時
