Le rêve de Mort【t.w.s.t.×食戟のソーマ】

・* ページ26

「付け合わせのポテトそろそろ切れる」

『…トレイ君カットいける？』

「あぁ、なんなら茹でて潰すとこまでやれるさ」

『ん…じゃあ出来たら声かけて』




ケーキ屋の息子って事もあったからか…トレイ君の腕は正直凄かった
向こうの世界だったらアシスタントに引っ張りだこだろうな

そんな事を考えていると…
いつの間にか作業を終えたトレイ君から声が掛かる



「終わったよ、A」

『ん…じゃあコレ3振りして出して』

「…これは？」




備え付けておいたシーズニングスパイスを投げると
不思議そうな顔で受け取るトレイ君



『五香粉、チリパウダー、ハーブソルト等を混ぜた僕のお手製』

「それだけじゃないだろ？」

『…』



興味はあるようだけど
目線が光るトレイ君を見てると…


寮長会議のメガネの子と被って見えた




『それが君の目的か』

「さぁ、どうかな？」





この学園、やっぱりキャラ濃いなぁ…





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『はぁーーーー終わった！』





ようやくピークを過ぎて、
残っている生徒はもう紅茶などのデザートを食べている子達のみになった
…ユウさん残ってるかな？



「お疲れ様〜」

「明日の仕込みはもう少し時間を要するな」

『うん、ルセットは…』

「少し早めに来るから、紙でも置いておいてくれれば見れる」

「キミは人間なんだからちゃんと寝るんだヨ〜」

『…ありがとう、お疲れ様』




ゴーストたちを先に返すと
その場にトレイ君とケイト君が残る



「いやー！すごかったね！！！」

『どーも…そういや君の名前は？』



トレイ君が呼んでいた手前、知ってはいるけど
勝手に呼ぶのは失礼だし



「俺はトレイくんと同じ三年のケイト・ダイヤモンドくんでーす！！！」

『ケイト君ね、よろしく』

「ねね！ それよりヴィル君のマジカメの料理ってシェフ君が作ったんでしょ！」

『マジカメ？…あぁ、確かに載せていいか聞かれたけど…？』



勢いよくスマホの画面を見せてくるケイト君
多分SNSの様なものなんだろうな



すると




「やっぱりーーーーー！！！、あの料理超映えてたよね！」

「ケイトはそれが目的でついてきたからな」




興奮したようにテンションが上がるケイト君と
あっさり白状するトレイ君

…そういう事か、




『まぁ…今日はトレイ君のおかげで助かったし、いいよ』

「え？」「お、」

『二人とも、この後時間は？』

「あるよー！」「あぁ、大丈夫だな」




一度しまったナイフを取り出す
…いけるな、




『お礼とついでに、僕の皿食べてって？』

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