沖田総悟は外法に成功したらしい2【銀魂】

第59訓 ページ14

沖田さんは、私がこの世界に来るきっかけとなった本を持ち出して、何をしたいの…？
何故か、酷く嫌な予感がする


沖田「…。お前を呼んじまったのは、紛れも無く偶然でさァ。だが…お前が帰れなくなったのは偶然じゃ無ェ」


異世界召喚に関するページに記載されていたのは、召喚された者を返す方法と注意事項

“この術は召喚者が主体であり、召喚者の感情が強く関係する”

“召喚者が好ましい感情を抱くほど、対象者は元の世界から存在が薄れる”

“対象者の意思には左右されない”

それは、つまり…


沖田「俺が、お前を手放したく無ェと少なからず思ってた。それが、お前が元の世界で居場所を失った原因だ」

私「…う…そ…」

沖田「嘘じゃ無ェ。…自覚したのは最近ですが、俺がアンタを好きになったのは…もっと前なんでィ」


信じていた人に裏切られたような絶望感と、私を思っていてくれたのだと言う現実と
プラスとマイナスがごっちゃになって、元々混乱気味だった私の脳みそはキャパオーバーしている


私「…。じゃあ、いつから、好きだったの？私なんかの、どこを好きになったの？」


特別美人でも無い。強くも無い
極々普通の、年が近いだけの女を
どうして好きになったの？友達と思ってたんじゃ無いの？

謎が増えるばかりで一向に解決の糸口は見つからない


沖田「お前が、「寂しい」って呟いてたのを見かけた時。お前の横顔見てたら守ってやりたくなったんでさァ。まぁ、最も…あの時は友人としてだと思ってやしたが…今思えばあの時から好きだったんだろ」

(沖田総悟は外法に成功したらしい32訓参照)


少し顔を赤らめながら、私の質問に答えてくれる沖田さんに、もういっそのこと疑問を全部ぶつけてやろう

私と沖田さんの間に遠慮なんてしゃらくさい！！
今はまだ、友人なんだから
いつものノリで聞けばいいんだ

何かが吹っ切れてしまった私は遠慮を捨てた

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