その2 ページ30
ジ「っどういう事だ!?」
『時間も場所も指定してきたって事は、最初からこういうつもりだったんだろ。よくある手だ』
ジンの下から抜け出ると
長い三つ編みの髪の毛を纏めあげるアレク
『こうなった場合、取り引き相手以外は始末すりゃ良いんだな?』
ジ「あぁ?拳銃でも持ってんのか?」
『そんなもん要らねぇ…10…15か。お前はここで待ってろ』
ジ「はぁ?死ぬ気か」
『言ったろ?俺に拳銃は効かねぇんだよ』
そう言って、ニヤリと笑うアレクに
ジンは、己の中の何かが疼くのを感じる
『さぁて…良い子にしてろよ?ジン』
その言葉を残して
アレクは扉から飛び出したのだったー
まるで、弾丸が全て見えているかのように
紙一重で避けてゆくアレク
相手が動揺した一瞬に
確実に仕留めてゆくアレク
そして、瞬く間に15人の刺客たちを片付けると
奥の方でガタガタと震える男を見下ろす
「あ…あぁ…化け物…」
『弾丸を避けたくらいでか?全員殺しちゃ居ねぇよ。色々と話してもらいたいしな…まぁ、あんたは約束を破ってあんな裏の人間に頼んだんだ。そこは償ってもらおうか』
「っ金なら、幾らでも払う!!だから、私に仕えないか?今の倍以上払おう!」
髪を解くと、しゃがみこむアレク
ナイルブルーの瞳は、男をただ震え上がらせた
『オッサン。あんたがいくら積もうが、俺には意味ねぇよ。俺は俺の目的で組織にいる…恨むなら、能力もねぇのに手を出した自分の浅はかさを恨め』
男は、その言葉を最後に
静かに気を失うのだったー
男の脇に置いてあった金を拾うと
アレクは着けていた黒手袋を見つめる
『…血はついてねぇか』
出口に向かうと
こちらをじっと見つめるジンの姿
アレクはそれを見ながら
後ろのウォッカに声をかける
『…ウォッカ、組織に連絡しといてくれ。こいつらの回収をな』
ウ「っ、へい!」
慌てて車に戻るウォッカを見ていると
ジンがアレクの目の前に来ていた
『………言ったろ?俺に拳銃は効かねぇって』
ジ「…ハッ、俺のが効かねぇんだ。こんな雑魚共の弾で死なれちゃつまらねぇ」
『なんだよ、そりゃ…ん?』
ふと、ジンが切れた頬をそのままにしているのに気がつくと
アレクは懐からハンカチを取り出した
この暗闇には眩しくさえ感じる、白のハンカチに
ジンは無意識に目を細める
アレクが何をするのか見つめていると
そのまま、ジンの頬に軽く触れるアレク
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の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 私名探偵コナンのキャラほぼ全員推しなのと逆ハー大好物なので嬉しいです!出来たら全員(新一、平次、快斗、警察組、赤井、黒の組織達にも)に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!誰も氏なないでほしいです。更新まってます! (4月24日 18時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - いよいよ大詰めですね!これからも楽しみにしてます! (2020年5月25日 0時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
千帖 - 好きです(( 好みドストライクです。今までの作品も読みました!ドS様最高!カナタ様も最高!無理をせずに頑張って下さい。ずっと応援しています。 (2019年6月15日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます!何とか色々更新していますのでこれからもどうぞ宜しくお願いします!そのコメントが作者更新の励みになっております! (2019年5月24日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 今までの種類全部はまって来ました!!ちょうどコナンにはまった時にこれを見つけてすごい喜びました!!面白い!!これからも更新頑張って下さい!! (2019年5月24日 15時) (レス) id: bf5185d467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2019年5月1日 23時