ぷちょへんざっ！【BTS】 (ページ37)

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# 誕生日の願いページ37

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始まりはいつだったか。

「オッパ、もう少し左に寄ってください」

「は、お前がもっと痩せろ」

「乙女になんちゅーこと言うんですか！」

ソウル市内を毎日忙しく回る移動のバン

韓国から世界中の沢山のarmyが待つ外国へ飛び立つ飛行機

アイドルの俺達に移動なんて付き物で、あたりまえに日常の半分がそうなわけで、

「本当にオッパって冷徹大魔王ですね」

このバカ女と移動時は隣同士に座るのがあたりまえで

要するに、

Aはメンバーの誰よりも俺の隣に並ぶ時間が多いってこと。

いつからそんな習慣が出来たのか、

口うるさくジョングギが席替えを願っても未だにこのままなのか、

詳しい理由なんて無いし、そんなの必要ない。

隣で俺の肩に堂々と頭を預けてグースカ寝てるAを見て思う

“「シュガさんには人を包む包容力があります」”

いつか、まだ今よりも幼くて棘みたいだったAに言われた言葉。

まだ甘ったるくて現実を知らないバカみてぇな中坊に言われて納得なんて出来っこなかった

“「素晴らしい才能だと思いますよ。何を言わなくても人を安心させる力を持ってるって」”

俺の何を知ってほざいた言葉なのか、

舐められてるような気がして、人なんて簡単に受け入れなかった俺が酷い言葉を吐いたのは今でも後悔してる

“「あのっ、隣座ってもいいですか…？」”

初めて8人で動くようになった頃、真っ直ぐで光を再び灯しかけた様な瞳で俺にそう言ったA

隣に座るなら仲のいいジミナとかテヒョナの隣に行けばいいだろ

そんな言葉言えなかった

“「次の場所に到着すればまた違う顔を作るなんてしんどいですよね。」”

４年前のこの日

“「シュガさんの隣に居ると不思議なパワーを貰えるんです。だから、あの、…隣座らせてください！」”

３月９日

俺の誕生日

「ユンギオッパ。今度は私が力をあげますね」

いつの間にか成人して大人びて色っぽくなって

すっかりいい女になったA

「そーゆーこと言うの、俺の前だけでいいから」

「わっ、砂糖だ～！ホビオッパ！ユンギオッパがデレましたよ！！」

随分変わったA

お願いだから、このまま何も変わるな

それが俺の誕生日の願い

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