ぷちょへんざっ！【BTS】 (ページ32)

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# 甘い甘い義理ページ32

# 甘い甘い義理

「あーもうっ」

ホピヒョン達と入れ替わりで作業部屋で作業を進めようにも1人じゃ中々捗らなくて

「チョコ欲しいだけなのに…」

零れた本音。

さっきはジミニヒョンがニヤニヤしててもプライドが邪魔して言えなかった

昨日はAと2人だけで出演したバラエティの収録でどこぞのグループの女の子達からチョコを沢山貰ったって、

ミンギュにチョコを渡してるAの姿を見てイライラして喧嘩して

今日はチョコを貰えないなんて仕打ち。

元々Aがバレンタインにチョコをあげるなんて考えがあるはずないんだけど

「ジミニヒョン…いいな」

そう呟いたところで昨日あれだけキツく言っちゃったんだから貰えるはずないのに

ギュッ

「うわっ」

黙々と作業を続けてれば誰かに後ろから思いっきり抱き締められて

まぁ、誰かなんて匂いですぐ分かるんだけどさ

「パボジョングキにお前はチョコ作れないって言われたのが悔しくて作った」

差し出されたジミニヒョンのよりも少し豪華なラッピングのブラウニー

「顔見せてよ」

「やだ」

「はいはい」

背中にAの温もりを感じながら齧ったブラウニーは素直に美味しくて

「ミンギュにもこれあげたんだ？」

「あれは13人分…ていうか試作品っていうか…」

「そんなに作ったわけ？」

イライラする

たしか、ユギョマ達も貰ったって言ってた

「あーもうっ！パボジョングキ！あんたの１つ作るために30個くらい失敗したの！だから皆に配ったの！」

…なにそれ、可愛いかよ

俺の背中にピッタリくっつくAが最高に愛しいんだけど

「美味しいよ」

「嘘つけ。皆ボロクソ言ってた」

「本当だって。ありがとう」

俺の首に回る慣れないことして傷だらけの手を見て素直に感謝。

「可愛いガールズグループの子達に貰ったチョコの方が美味しいでしょ」

「それ根に持ってんの？」

「いっぱい貰ってたじゃん」

「フハッ、なに？妬いてんの？」

「お前になんか妬かねぇわ」

本当に素直じゃないのな

「沢山貰っても意味のある１個が欲しいから」

「何勘違いしてるのか知らないけど、それ義理だから」

とことんツンツンだけど真っ赤な耳を見て思うこと

愛してるよ

ヒョン達よりも、誰よりも

A、愛してる

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