ぷちょへんざっ！【BTS】 (ページ30)

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# 苦い苦い義理 ③ ページ30

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「はい、どーぞっ！」

カムバックとツアー目前で練習室に寝泊まりする日々に嫌気がさしてる今日この頃。

赤い紙袋をブンブン振り回しながら作業室に入って来たのは可愛い俺の天使

「これナニ？」

「見て分からない？チョコですよ」

差し出されたのは、可愛いくラッピングされたブラウニーのようなもの。

「どうしたの？」

確かにバレンタインは昨日だったはず。

それに、Aは

"バレンタインなんて貰う側だ"

って豪語して俺らにはチロルチョコの1個もくれた事ないのに。

…ヤバい

「…めちゃくちゃ嬉しい。
これ、Aの手作りなの？」

「市販の板チョコ溶かして混ぜて焼いただけですけどね～」

「充分じゃん？美味そうだし！」

「オッパだけだよ喜んでくれるの。
ユンギオッパなんて絶対腹壊すとか言ってたし」

うん、いくら料理が苦手なAだからって死にはしないだろう…多分。

「これバレンタイン？義理チョコ？」

もしそうであるならば、

義理なのか本命なのか友チョコなのか、メンバーチョコ(ありません)なのか知りたいんだ、オッパは。

「んーん。違いますよ｣

へ…？

…違うの？

やっべ。期待するじゃん？

「オッパが死んだ記念ですよ！」

…はい？

「ハンソンが毒剣で白目剥いて死んだ記念です～」

…コイツ

「やー、ちょっとこっち来なさい」

やだ～！なんてケラケラ笑いながら、赤い紙袋をこれまたブンブンさせながら暴れるA

やっと捕まえた手首を引っ張って可愛いマンネをギュッと抱き締める

「オッパはどんなチョコでも嬉しい」

これ、本音。

「オッパ…シャワー浴びました？」

「ん？浴びたけど。

…えっ！なに？！臭い？！？」

「嘘です～っ！」

はぁ。してやられた。

本当に本当に可愛いウリマンネ

愛してる

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