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その大雨の日、
彼女は五奇人を守るために、
学院の未来のために自らが生贄になった。
彼女は闇に落ちた。
「 ふふ、まあ彼女はいろいろ訳があって
いまはもうこの学院には居ないよ。
きっと渉や朔間くんは彼女と仲が良かったから、
思い出していたんだろうね 」
「 えええ、僕も会いたかったなあ…！
英智さまが認めた女なんだから、絶対に外れじゃないよね！」
「 ふふ、可愛い桃李。きっといつか君も会えるよ 」
「 本当！？！？楽しみだなあ〜〜 」
わいわい騒ぐ桃李。
ふふ、可愛い可愛い桃李、すぐにきっと彼女に会えるよ。
「 会長さま、新規ユニットの紙が届いておられます。
中身をご確認ください 」
「 あぁ、逆先くん率いる新しいユニットね……
ふふ、switch……ねえ 」
「 メンバーはリーダー2年、逆先夏目、
3年、青葉つむぎ、1年春川宙の3名構成です。
どうなさりますか？承諾いたしますか？」
「 うん、いいよ、承諾しよう。
きっと彼らは……僕から可愛いお姫様を奪うつもりでいるね 」
「 …？お姫様………？」
「 あぁ、ごめんごめん、こっちの話。
ハンコ押しとくからこれ逆先くんに渡しといてよ 」
弓弦に頼み、にこ、と笑い生徒会室から出る。
外にはもうすでに迎えが来ている。
あぁ、早く帰らないと今日もお姫様が不機嫌になってしまうね…
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作者名：れ ゆ た | 作成日時：2016年9月1日 18時
