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#1 編入の時間 ページ1

椚ヶ丘中学校3年E組。通称"エンドのE組"。本校舎から離れた場所に位置する旧校舎で学習する彼らE組は、言わば他の組の踏み台のようなもの。
中学三年生から、そんな椚ヶ丘中学校に私、『宮東華憐(くどうかれん)』は編入する。入るクラスは三年A組だと言われた。わお、1番成績いい所じゃん、ラッキー。

編入初日、座学やら体育やらをいつも通りにやっていたら、周りからは『浅野並にハイスペック』と言われた。浅野って確か、理事長の息子で5英傑?の人だった気が…って、それって私結構凄い?ま、まぁ兎に角、そんなこんなで初日が終了。お家に帰りましょ〜。

−翌日−
華憐「ちょ、ちょっと皆、タンマ…」
朝っぱらから部活の部長やら副部長に「○○部に入らないか?!」「○○部に来てよ!」「○○部は君を歓迎するよ!」と言われまくった。陸上部、軽音部、科学部…色々あるなぁ。けど私は部活に入る気は無い。どうしたものか…そうだ、浅野くん?に聞いてみよう。

華憐「ね、ねぇ浅野くん、少しいいかな?」
浅野「あぁ、宮東さん。どうしたの?」
華憐「この学校ってさ、部活無所属ってありかな?」
浅野「…B組以下は兎も角、A組は全校生徒の見本とならなければいけないから、基本的に部活無所属は認められないな。E組はそもそも部活に入れないけどね。」
華憐「へぇ、E組は部活入れないの?」
浅野「そうだよ、E組は頭も悪いから、部活やってる暇があるなら勉強しろってこと。何より"エンドのE組"だから、もう人生詰んでるしね。」
華憐「……」
何それ。たった15歳で人生詰んでる呼ばわりとか、理不尽すぎるでしょ。
よし、私、E組行こう!E組行って、エンドの沼から皆を引っ張り出してこよう!

その日家に帰ると、風邪をひいたので明日は学校を休むと教師に連絡を入れた。さぁて、これから忙しくなるぞ〜!

−2日後−
浅野「おはよう宮東さん。体調はもう大丈夫…?!」
A組一同「?!」
皆が驚くのも無理はない。私は1日学校に来なかっただけでものすごく変わった。
まず私は髪を赤く染めた。全体を染めると髪のダメージ半端なさそうだったから、毛先だけ。きちっと来てたブレザーも、黒くて裾が長いカーディガンに変える。うん、めっちゃ変わったね、私。
浅野「く、宮東さん?どうしてそんな格好を?」
華憐「私はね、実は不良なの。例えばこんな風に…ね!」
そう言って私は机をハンマーでぶっ叩いた。勿論E組行き。あー、これでE組の人を救える!

次回#2 E組の時間

ごめんなさい→



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作者名:一華(かずは) | 作成日時:2020年4月26日 0時

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