猫になる ページ46
「ニャー」
『え?』
ついさっきまでめぐと話してたのに、急に猫の鳴き声が聞こえて振り向いたら、黄色がかった黒猫と目が合って、ついさっきまで話してためぐはどこにもいなかった。
でも、猫ちゃんの足元にはついさっきまでめぐが着てた服が脱ぎ捨てたようにあった。
「ニャーン♪」
音符が飛んでるような鳴き方は、音符が飛んでるように喋るめぐの喋り方に似てる。
でも、人間が猫になることなんて、ありえない。
『…どこから入って来たんだろう?
めぐに見つかったら怒られちゃうかも…』
「ニャニャッ!ニャーーー!!!ニャ!ニャ!!ミニャーーーン!!」
『え、なに?なんであばれるの…?』
抱きあげて窓から外に出そうとしたら暴れだした。
外に出たくないのかも……。
でも、出てもらわなきゃ、めぐに怒られちゃうかも…。
かってに家に入れていい約束はしてないから、かわいそうだけど、外に出さなくちゃ…。
「ニャーン…。ニャニャ…。」
『…あれ?』
「ニャ?」
『……くんくん…』
猫ちゃんが、落ち込んだようにわたしの顔に手を伸ばしてきたとき、めぐの匂いがした。
だから、あらためてちゃんと匂いを嗅いだら、やっぱりめぐの匂いがした。
『……猫ちゃん、めぐだったりして…』
「ニャーン!ニャー♪」
そんなわけないと思いながら、冗談で言ってみたら、猫ちゃんが嬉しそうに反応して、わたしにチューしてきた。
……可愛い。
猫ちゃんからのチューは、猫好きにはたまらない。
「ばあ!!」
『え…っ』
急にめぐの声がして、ハッとして声の方を向けば、素っ裸のめぐがいて、猫ちゃんを抱っこしていたはずのわたしはめぐに抱っこされてた。
「A〜〜!」
『…え?あ、猫ちゃん……あれ?』
「ありゃ、まだわかんない?」
『え?なにが??』
「猫の正体は俺でした!!
いやー、俺も驚いたよ、だって何の予兆もなく急に猫になるだもん」
『え…?』
「でもAが気づいてくれてよかった。
あ、気づいてはなかったのか。まぁ、でも元に戻れてよかった♪」
……話についていけない。
猫ちゃんがめぐで、めぐが猫ちゃんだった。
……どういうこと?
え?いつ猫ちゃんに…?え、なんで?原因は?
「あー、この手のことを考えても疲れるだけだから考えない方がいいよ?」
『……んー』
「モヤモヤが残るのはわかるけど、ほっとくのも大事♪」
『そっか…』
「そうそう♪」
『元に戻れてよかったね』
「うん!」
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どやちゃん(プロフ) - ちゃむさん» 頑張ってひねり出した!!!(笑)走れメロンは天才!!(笑) コメントはどこに打ってくれてもいいよ!!ありがとうね! (10月24日 23時) (レス) id: 0afb27dd87 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - どやちゃんさん» まじ?あれ公式じゃないの?よく思い付くね。私はそんなこと…出来てる?この前も「走れメロン」生み出したし。あれ、ちょっと違うかな?まあいいや コメント「蜂楽廻の可愛がり日記2」の方で打ってもいいかな?ついでに更新されてるかチェックしたいし! (10月24日 23時) (レス) @page50 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
どやちゃん(プロフ) - ちゃむさん» いけた!?、よかった!!ありがとう!!!公式じゃないよ!めぐるはやっぱサッカーかなって思って! (10月24日 0時) (レス) id: 0afb27dd87 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ - どやちゃんさん» いけた!神だった!最高だった!まじえろかった。折り紙のやつも廻だったらありえる!?ってくらいサッカーイルカが自然だった。え…これ公式の情報? (10月23日 23時) (レス) @page50 id: b02cacdca3 (このIDを非表示/違反報告)
どやちゃん(プロフ) - ちゃむさん» おぉーーー!!遊んだねぇ!楽しそう!え、いけない?マジか。。何でや…?反映に時間かかってんのかな?ちょっと、見直しとかしてみるなり (10月23日 0時) (レス) id: 0afb27dd87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どやちゃん | 作成日時:2023年8月14日 21時