ニノをよろしく ページ17
ニノ「翔ちゃん、はい、椅子。」
翔「あ、ありがと。」
ゆっくり座ると、手で自分の膝を曲げる翔。
ニノ「智と一歳違いなんだよ。ね？」
翔「てことは？智くんは24？」
智「にじゅ・・・ろく」
翔「え？俺より上？？下かと思ったよ〜」
智「えぇ、そんな、どーがん・・・？」
笑うニノと翔。
ニノ「やっぱカワイイもんね智。ﾝﾌﾌ」
翔「智くん、俺のこと翔でいいからね。」
智「しょ・・・くん？」
翔「ﾊﾊﾊ、年上なんだし、呼び捨てでいいのに。」
ニノ「そういえば俺、智のこと呼び捨てだわ。なんでだっけ？」
なんでだっけ・・・？という風に小首をかしげる智。
どうやらお互いにあまり気にしない性格らしい。
ニノ「智疲れたでしょ？少し寝よっか」
智「・・・んぅ・・・」
ニノ「なんかあったら教えて？俺ここにいるからね。」
智「しょ・・くん・・・」
翔「ん？」
智「ニ、ノを・・・よろし・・く」
言いながらｽｩｯと眠りにつく智。
こんな時に心配されるくすぐったさにニヤけ、
智のフワフワの髪を撫でるニノ。
翔「二人とも仲良いんだなぁ〜」
ニノ「ん〜俺にとって智は特別なんです。
なぜかこの人には何でも話せちゃうし。」
ﾋﾟｯ、ﾋﾟｯ、と規則正しく電子音が鳴り響く。
翔「俺もそんな友達ほしかったわ〜」
ニノ「俺らじゃダメ？」
翔「え？」
ニノ「俺達で良ければ、いつでも話ききますし、力になりますよ。」
翔「あ・・・うん、ありがと。」
照れる翔。
翔「二人は、いつからの仲なの？」
ニノ「んー、俺が入院したあとだから、
３ヶ月くらいかなぁ〜
智はもっと前からいるみたい。」
翔「そっかぁ・・・全然会わなかったねぇ。
俺ここ来て２週間になるのに。」
ニノ「俺達はいつも見てたけどね、ﾝﾌﾌ」
翔「もーやめてよぉ恥ずかしいなぁ〜」
２人で笑う。
翔「智君て可愛いしキレイな顔してんだね〜」
ニノ「そうなんですよ！智は寝てても起きてても可愛いんですよ」
翔「なんかニノは、智君大好きなんだね」
ニノ「いやっ、えっそんなんじゃないよ！？」
わかりやすくうろたえる。
翔「フハハッ
あ、俺そろそろ行くね？診察あるの。」
ニノ「そっか、１人で平気？」
立ち上がろうとする翔を支える。
翔「ん、大丈夫。まったね〜」
おどけた顔して杖をつき、手をふる翔。
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作者名：天の子 | 作成日時：2019年7月14日 14時
