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「……今日は七夕、でしたか」
「そうだなー」
縁側に立ち、空を見上げる村雨丸に声をかける。
「お、彦星見つけたぜ！ 織姫どこだ？」
「……村雨丸は星、好きなんでしたね」
「まあなー、ロマンチックってやつ？
せっかくだから蜥蜴丸もこっち来いよ、綺麗だぜ？」
村雨丸の隣に並んで立った。
……村雨丸は背丈が私と同じくらいある。
いつの間に伸びたんでしょうか。
……まあ、こうして一緒に七夕の空を見上げるのも百回は軽くこしているでしょう。
…百年なんて、ほんとうに短いものですよね。
「とかげまる、むらさめまる！ いますか？」
「今剣じゃん、どうした？」
「もうよるおそいんですけど、たなばたかざりのたんざく！ いっしょにかきましょう！」
「短冊……そういえば、そんな物もありましたか」
たしか、竹かなにかに願いごとを書いた紙を吊るすのでしたっけ。
何十年か前に村雨丸とやった記憶があります。
私の場合、願いごとなんて思いつかなかったので折り鶴を折ったりして暇つぶししていましたが。
村雨丸はまじめになにか書いていたような……。
「そんなことやってるのか？ 楽しそうだな！
よっしゃ、蜥蜴丸行こうぜ！」
「……仕方ありませんね」
「こっちですよ！」
今剣についていき大広間に入ると短刀たちに色とりどりの短冊を渡される。
短刀しかいないというわけでも無いようで、脇差などもいるようす。
「……これに書くのでしたか」
「そうだぜ！ 蜥蜴丸さんたちはなんて書くんだ？」
「……無病息災？」
「それ一兄も書いてたよー？」
「僕昔なんて書いてたっけ？ 蜥蜴丸」
「さあ」
どんな願いごとを書けばいいのか。
……難しく考えすぎても仕方ありませんね。
とりあえず、黒ボールペンで思いついたことをつらつらと書いていく。
「旦那、字ィ意外と汚ねぇんだな」
「放っておいてください薬研……というか見ないでください」
「悪いな、ははは」
(「よっし！ 書けた！」
「後藤、セノビックなんてお星さまはくれないと思いますよ」
「そういう平野はなんて書いたんだよ？」
「主君に恋人ができますように、ですが」
「それこそムリだろ！」)
書き終わった短冊は庭に出してある笹に吊るすのですが、これが意外と難しい。
「できねーの？ 貸してみろよ、蜥蜴丸！」
「なんて書いてあるかは見ないでください」
「分かってるって！」
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豆腐 - 更新 楽しみにしてます！！！！ (2017年6月7日 20時) (
レス) id: 97b1ec965e (このIDを非表示/違反報告)
楽 - ぽいとねすさん» そうなんですか？充分素敵ですのにΣ(ﾟдﾟ；) (2016年7月8日 21時) (レス) id: b4ed3aa67f (このIDを非表示/違反報告)
ぽいとねす(プロフ) - 楽さん» そう言ってもらえて嬉しのですが……なーんか満足いかねー……(( やっぱり今日明日中にってムリがありましたかな… (2016年7月8日 17時) (レス) id: 005b539104 (このIDを非表示/違反報告)
楽 - んんんんんんん作者様ありがとうございますご馳走様です！！！(歓喜の涙ー )← (2016年7月8日 14時) (レス) id: b4ed3aa67f (このIDを非表示/違反報告)
ぽいとねす(プロフ) - 楽さん» 気にしないでくださいw 楽さんの反応おもしろ……ww (2016年7月6日 18時) (レス) id: 005b539104 (このIDを非表示/違反報告)
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