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「……まだですか」
「まだ！ あと一時間！」
「失せろ」
はぁ、と溜息を吐いて頬杖をつく。
そもそも私はべつだん顔は整ってはいないと思うのですが……
というか、それを言えば村雨丸は鏡で自分の顔を見ればよいと思うのですよ。
なぜわざわざ私なんかの顔を……。
「蜥蜴丸、村雨丸！ 入るぞ！」
一瞬で黒布を深く被りなおす。
術を掛けなおす暇はありませんでしたから、布を取られたらすぐに顔が見えてしまいますけど。
村雨丸が「あ……」と名残惜しそうな声を出しましたが知りません。
スパーンと襖を開けて入ってきたのは白づくめの太刀。
たしか、燭台切たちと同じ部屋の男士です。
名前はよく知りません。
粒丸でしたっけ。
「……なんのようですか、粒丸国永」
「……驚いたな……まさかそんな名前の間違え方をされるとは……。
俺は鶴丸国永だ。よろしくな、二人とも！」
「よろしくなー、鶴丸！」
さてさて、と鶴丸国永は両手をわきわきと動かす。
………。
「さっそくだが蜥蜴丸、布を」
「却下」
「まだ何も言ってないんだが」
何も言っていなくとも、次に言うことくらいはすぐに察しがつきます。
おおかた、布を取っても良いかと聞こうとしたんでしょう。
それを私が許すとでも？
「鶴丸、やめといたほうが良いと思うぜ？
こいつ刀身もそうだけど、素顔見たやつも呪われるんだよ」
「平気だ平気！ 俺だって仮にも付喪神だ、呪いなんて受けん！」
「あー、そうなの？ ならいいか」
「何もよくありません」
村雨丸の目が鶴丸国永と同じ、狩人のそれになった。
……ここは危険ですね……。
「……私、日光浴してきます」
「日光浴？」
「ああ、蜥蜴丸って爬虫類の体質だから……」
「そうなのか！？ こりゃあ驚きだぜ！」
パシン、と襖を閉める。
もう部屋の中の音は聞こえない。
………じゃ、行きますか。
るんるん。
「……ん？ ………あーっ！？」
「どうしたんだ、村雨丸？」
「蜥蜴丸のやつ逃げやがった！」
「………あーっ！？」
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豆腐 - 更新 楽しみにしてます！！！！ (2017年6月7日 20時) (
レス) id: 97b1ec965e (このIDを非表示/違反報告)
楽 - ぽいとねすさん» そうなんですか？充分素敵ですのにΣ(ﾟдﾟ；) (2016年7月8日 21時) (レス) id: b4ed3aa67f (このIDを非表示/違反報告)
ぽいとねす(プロフ) - 楽さん» そう言ってもらえて嬉しのですが……なーんか満足いかねー……(( やっぱり今日明日中にってムリがありましたかな… (2016年7月8日 17時) (レス) id: 005b539104 (このIDを非表示/違反報告)
楽 - んんんんんんん作者様ありがとうございますご馳走様です！！！(歓喜の涙ー )← (2016年7月8日 14時) (レス) id: b4ed3aa67f (このIDを非表示/違反報告)
ぽいとねす(プロフ) - 楽さん» 気にしないでくださいw 楽さんの反応おもしろ……ww (2016年7月6日 18時) (レス) id: 005b539104 (このIDを非表示/違反報告)
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