18 ページ20
翌朝。
刀装を(むりやり)つけられ、準備は万端。
「……出陣なんて……私のような物が、なぜ……」
「まあまあ、そんなこと言うなっての」
「黙ってください村雨丸」
「………」
「怪我したらすぐに帰ってくるんだぞー」
「……隙をみて逃げましょうかね」
「聞こえてるぞ蜥蜴丸」
ゲートをくぐる。
一瞬、空間の揺らぎを感じて……
目を開けば、そこは戦場だった。
まずは偵察からですね。
「さっさと見つけて、さっさと終わらせましょう」
「み、見つけました……！ 二時の方向に、横隊陣です！」
「では、鶴翼陣で行きますか」
「不幸のドン底に叩き落としてあげます」
戦闘開始、です。
本当を言うと、私も村雨丸も実戦に出たことは無いので戦の心得などはわかりません。
……が、まあとりあえず斬ればいいのでしょう。
斬れば。
「はっ！」
敵の脇差を一撃で葬ります。
続いて短刀二人がそれぞれ仕留めていく。
「えいっ！」
「懐、ガラ空きだよ！」
「おい蜥蜴丸はぇーぞ！
……う、らあっ！」
村雨が敵の短刀を食い止め、そのまま急所に自身を突き立てる。
血が溢れるが、刀身から流れでた露によって洗い流され、刃こぼれ一つ無い。
「たあ！」
「足元がお留守だぜ！」
その後も物吉貞宗、日本号が残った敵を撃破し、みごと勝利を収めた。
誉をとったのは私である。
「すみません、刀装が……溶けてしまいました……」
「五虎退を怪我させるわけにはいきません。
一旦帰りましょう」
「おまえ……戦に公私混同しちゃダメだろー、蜥蜴丸」
「黙れ水臭い刀もどき」
「たしかに僕は露とか霧出しますけど！？
それでも酷すぎるって、絶対！
そもそも水臭いって、そーいう意味じゃねぇし！」
うるさい刀を黙らせて(物理)、帰路につく。
「……おまえら、仲良いのか？」
日本号が問いかけてきます。
「僕はそのつもりだったんだけどなー……」
「仲が良い？ ……ふざけないで欲しいですね」
「ほら、こいつがこうだもん」
「喧嘩はやめてよ、二人とも！」
「信濃藤四郎」
……なぜか、短刀なのにこのメンバーの中では彼がが一番しっかりしている気がします…。
本当になぜなんでしょう？
一番しっかりしているのは私だというのに。
「おぅおかえりー、蜥蜴丸が誉取ったんだって？
おめでとう」
「……少しは役に立てましたか……？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 167人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
豆腐 - 更新 楽しみにしてます！！！！ (2017年6月7日 20時) (
レス) id: 97b1ec965e (このIDを非表示/違反報告)
楽 - ぽいとねすさん» そうなんですか？充分素敵ですのにΣ(ﾟдﾟ；) (2016年7月8日 21時) (レス) id: b4ed3aa67f (このIDを非表示/違反報告)
ぽいとねす(プロフ) - 楽さん» そう言ってもらえて嬉しのですが……なーんか満足いかねー……(( やっぱり今日明日中にってムリがありましたかな… (2016年7月8日 17時) (レス) id: 005b539104 (このIDを非表示/違反報告)
楽 - んんんんんんん作者様ありがとうございますご馳走様です！！！(歓喜の涙ー )← (2016年7月8日 14時) (レス) id: b4ed3aa67f (このIDを非表示/違反報告)
ぽいとねす(プロフ) - 楽さん» 気にしないでくださいw 楽さんの反応おもしろ……ww (2016年7月6日 18時) (レス) id: 005b539104 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
