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「……では、そろそろ私は寝るので」
そう言って立ち上がる。
「え？ 蜥蜴丸さん、もう行くの？」
「疲れました」
「そっかー」
慣れないことばかりで怠い。
来た廊下を行くと、いつぞやの眼帯が一人で向かいから歩いて来ました。
相手も私に気づいたようで、あ、と立ち止まる。
「やあ。朝ぶりだね、蜥蜴丸くん」
「………」
そんなフレンドリーに話しかけられても。
私はこの刀に拉致られたんだ。
あまり良い感情はもっていない。
「……なんのようですか」
「いや？ たまたま見かけたから声をかけただけさ」
そう言いながらも、燭台切光忠？ は廊下を塞ぐように間を詰めて来ます。
「……ならそこを退いてください」
「嫌だよ」
「なぜですか」
「マカロン食べてくれたんだって？ 味はどうだったかな？
それが聞きたくてね」
……なんだ、そんなことか。
どうでもいい。
私には本丸の刀たちとじゃれ合う趣味は無いのだ。
さっさと部屋に戻って眠る。
眠ることで「私に話しかけるな」というメッセージを周囲に送ることにもなりますからね。
……まあだがしかし、ここで無言のままに燭台切光忠を押しのけて通るのは、いささか礼儀がなっていない。
どうやらあのマカロンはこの刀が作った物のようだし、ほんの少し軽く礼を言うくらいでちょうど良いだろう。
そう、ほんの少し。
と、いうわけで。
「とても美味しいものでした……！ ぜひ今度また作っていただきたい！
マカロン！ あれは最高の菓子ですね！
あの舌の上で転がるような柔らかな甘み！
細やかで上品な形！
燭台切光忠、あなたの好感度が大幅に上がりました…！」
「えぇ！？ うっ、うん……ありがとう！？」
……おや。
言おうとしていたことと少しばかり違うセリフが口をついて出てしまったようですね……。
どうしましょうか。
これはとんでも無い失態……
私がただの菓子好きの太刀だと思われてしまうではありませんか。
はやく言い直しましょう。
「べ……べつに私は菓子が好きなわけじゃ無いんだからねっ！」
「そ、そうなの……！？ うん、分かった……よ？」
……おや。
またですか。
「……ねえ蜥蜴丸くん、ちよっと口調が乱れてないかい？
なんだかキャラクターが大変なことになっているみたいだけど…」
「気のせいでしょう」
「気のせいかなぁ！？」
美味しくいただきました。
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豆腐 - 更新 楽しみにしてます！！！！ (2017年6月7日 20時) (
レス) id: 97b1ec965e (このIDを非表示/違反報告)
楽 - ぽいとねすさん» そうなんですか？充分素敵ですのにΣ(ﾟдﾟ；) (2016年7月8日 21時) (レス) id: b4ed3aa67f (このIDを非表示/違反報告)
ぽいとねす(プロフ) - 楽さん» そう言ってもらえて嬉しのですが……なーんか満足いかねー……(( やっぱり今日明日中にってムリがありましたかな… (2016年7月8日 17時) (レス) id: 005b539104 (このIDを非表示/違反報告)
楽 - んんんんんんん作者様ありがとうございますご馳走様です！！！(歓喜の涙ー )← (2016年7月8日 14時) (レス) id: b4ed3aa67f (このIDを非表示/違反報告)
ぽいとねす(プロフ) - 楽さん» 気にしないでくださいw 楽さんの反応おもしろ……ww (2016年7月6日 18時) (レス) id: 005b539104 (このIDを非表示/違反報告)
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