【刀剣乱舞】不幸を招く-2

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ちょっと上層部と話つけてきます、と言って男が出て行ってからはや十数分。



早々に飽きた蛍丸と女性は(女性の一方的な)いちゃいちゃをエスカレートさせていた。


審神者はと言えば、先ほどからブツブツ言いながら私の方をチラッチラッと垣間見てきます。




「……なんですか」

「いや…なんか…悪ィ」

「は？」



なぜ今謝られたのか全然意味が分かりませんが、とにかくイラっときました。


だがしかし私とて大人です、以前のようにたかが審神者ごときに本体を振り上げたりなどしません。



「寂しがったお前が夜な夜なすすり泣くって……嘘ついた」←嘘つききれない

「ド屑が！死に腐れ！！」

「お、落ちつけって蜥蜴丸！」



止めるな村雨丸。

前から思ってはいましたがこの審神者許さん。



「ちょっとあんた達うるさいわよ！私と蛍ちゃんのランデブーを邪魔するんじゃないわよ！」

「お姉さまそんなことより俺を助けろよ！身内だろ！」

「アンタを弟なんて思ったことただの一度も無いわ。召使いよ」







「………何してるんですか、貴方達は」


「！」




帰ってきた男がゆっくりと審神者と女性に近寄る。


心なしか背後から禍々しいオーラが出ているような……。

……ご愁傷さま。





「ち、違うんです主任！このアホ弟が私と蛍ちゃんとのランデブーを邪魔してきて！！」

「はぁ！？お姉さまこそ何うちの蛍丸とランデブーしてんブッ」



「やかましい黙りなさい」



「はい…」

「ハイ…」





「あの人間まじ怖えー…！主とか物理で黙らせられちゃってるじゃん！
蜥蜴丸にソックリだな、なあ蜥蜴丸！」

「………そりゃあまあ……そうでしょうね」

「え？」






「上に問い合わせたところ、村雨丸実装の許可がおりました」


「え……ってことは…！」

「ええ。おめでとうございます」

「よっしゃーッ！！」


「主、うるさいよ」

「うっさいわ黙れダメ弟！！蛍ちゃんが迷惑してるじゃない！」

「……嬉しいはずのこの場で一番不幸なのって俺だよな、絶対」






「よかったね、村雨丸に蜥蜴丸」

「ありがと蛍丸！なあなあ蜥蜴丸、ハグしようぜ！！」

「離れろ愚劣」

「またまたーそんなこと言って！照れてんだろ！」

「俺もやるー」

「……まったく……仕方ありませんね」






ぎゅーっ！

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