2話 ページ3
私が身を隠す寺はどうやら清正殿の知り合いの和尚がいるという事を清正殿に聞いた
そして私はその寺で修行という名目で隠れろと清正殿から言われ、其処で修行する事となる
「Aを宜しく頼むぞ」
「はい、お任せ下さい」
『宜しく御願い致します』
「此方こそ」
和尚殿は優しい人だ。しかも口も固いという…此処なら絶対に見つからない
私は男服を着ながら清正殿と和尚殿に感謝した
それからというもの、私は修行に励んでは勉学・武芸や女性に必要なものまで学んだ
正直に言うと私は修行より策を練る方が楽しいし得意
故に他の者から「Aはお坊さんには向かない」と言われていた
『ふぅ…確かに私には向かないかな』
「そんな事を言うものではありません。大事なのは気持ちです」
『そうですね』
私は誰もいない部屋で私が入れた茶を飲みながら和尚殿と会話を楽しむ
二週間に一度、私達は誰もいない部屋で話す。今の生活はどうとか女とバレてはいないかとか様々だ
「そういえばこの先にある村へお使いを頼まれては下さいませんか?何時も寺に籠ってるのは疲れるでしょう」
『お気遣い有り難う御座います』
和尚殿は皆に配る為の団子を買ってきて欲しいとか。そして私にお金を渡すと残りはお小遣いとしてあげると言った
こういう優しさがあるから私は和尚殿の事が嫌いになれない
『行ってきます』と修行仲間に言うと私は馬に乗って村へと向かった
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作者名:天照ノ予言者 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年3月21日 19時