304話 逃げてないです!戦ってます!! ページ10
『なるほど……そうだったんですね……』
一二三さんに掛けてたジャケットを返してもらうと3人で多目的スペースに向かいその部屋にあった椅子に座る
そこで一二三さんから、自分が女性恐怖症でジャケットを着ると性格が変わり女性と喋れる様になると説明してくれた
話してる時の一二三さんの表情は恐怖からなのか歪んでいて、独歩さんは静かに私達の様子を見守っていた
「ごめん……仔猫ちゃん
僕は君に酷い事を言ってしまった。それなのに僕はこのジャケットを着ないとまともに謝れない……」
『全然気にしてないですよ!寧ろ私は独歩さんの言う事を守らなかったんですから謝るのは私の方です!!』
『それにしても、ジャケットで人格まで変わるなんて魔法ですね!』と笑うと一二三さんは見開いた目で私を見ていた
あ、失言しちゃったかな……
「その……軽蔑しないのかい?」
『へ?何がですか?』
「確かにジャケットがあれば君とこうして喋れる。でもそれは逃げてる様な物……だから__」
『それの何処が逃げてるんです?』
「っ……。」
『どんな形であれ怖いモノの女性と接する為にしてるんですから逃げてないですよ!戦ってます!
それに私からしたらジャケット着た一二三さんも脱いでる一二三さんも同じ1人の一二三さんです!』
「Aさん……」
自分の思ってる事を力説していると静かに見守っていた独歩さんがポツリと私の名前を呟く
「っ……フッ……本当に君の言葉には不思議な力があるね……
凄く胸の辺りがポカポカ温かくなってきたよ」
今まで思い詰めて表情が固くなってたけど 漸く花が咲いた様に微笑んでくれた
釣られて私も独歩さんも笑う
「ありがとう……
いつか君とはこのジャケットを脱いで話してみたいよ……」
『一二三さん……』
「その……それまで待ってくれるかい…?」
『えっ!?
待つって、また会ってくれるんですか!?』
「勿論さ!先生から聞いたよ。MTCと君と僕ら麻天狼で温泉旅行に行くって」
『そうだ!それ大丈夫なんですか!?私いますよ!?』
「実の所 今まで行くか行かないか悩んでたんだ……でも今日君と関わって決めた。ジャケットは着てしまうけど僕も行くよ」
「ホントか一二三!?」
「あぁ!Aさんとは仲良くしたいからね!」
『一二三さん……
はい!よろしくお願いします!!あ!無理だけはしないで下さいよ!!』
「大丈夫さ!その時の独歩君だからね!」
「お前は俺をなんだと思ってんだよ!?」
305話 独歩さん守る同盟→←303話 合流できたみたいで良かったです!!
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おたくちゃん - 確かにwww (2021年5月10日 16時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» 流石にト○ロ本体とは思いませんよw (2021年5月10日 8時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
おたくちゃん - 確かにwwwwwト◯ロ食べたいwwwwwあっ、おにぎりの方ですよ!? (2021年5月10日 7時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» 私は左馬刻様が握ったト○ロが食べてみたいです← (2021年5月9日 11時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
おたくちゃん - 左馬刻様が作ってたおにぎり....たっ、食べたい!! (2021年5月9日 9時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年4月30日 22時