241話 イマイチ伝えたい事がわからないです…… ページ47
_
__
___
あぁ言ったがいつ言えばいいんだ……？
食べてる時か？いや折角の食事が湿っぽくなっちまう……
寝る前か…？いやモヤモヤしてアイツ寝れなさそうだな……
あ゛ァァッ！！
ンで俺様がこんな女々しく考えてんだよ！！俺様なら真正面から堂々としてんだろうが！！
イライラをぶつけるように次の工程であるミンチを捏ねる作業をしていると、前方から怯えた声のAに呼ばれた
『左馬刻…さん……？』
顔を上げると揺れている青い瞳と目が合った。そんなに態度に出したつもりじゃねぇが、Aは何故かテレビのリモコンをギュッと抱き締め震えていた
｢あぁー悪ぃ、考え事してたわ｣
『何か…あったんですか……？』
｢あー……。────お前に大事な話があンだよ。それでいつ言おうか悩んでてよ……湿っぽくなりそうなんだわ……。今か飯時かどっちがいいんだ？｣
最後まで悩んじまうから任せる事にした。するとAは悩む事無く“今”と答えた
｢今で良いのか？｣
『気になるっていうのもありますし、何の話か分からないですけど、もし気分が沈んだとしても左馬刻さんの料理を食べたら元気が出るかなって』
えへへ……とはにかむA
｢あ゛ぁ……クソッ……｣
コイツの尊さに思わず悪態をつきながら天を仰ぐ。出来る事なら両手で顔を覆いたい所だが料理中の為それは不可能
急に俺が唸りながら天井へ顔を向けたからAは何事だと怪訝な表情で首を傾げていた
つーかいつまでリモコン抱き締めてんだよ、リモコンそこ代われやクソがッ！！
｢お前、ンな事ホイホイと他の男に言うんじゃねぇぞ｣
『何か気に触る事でしたか……？』
｢違ぇよ、寧ろ逆だわダボ！｣
『ぎゃ、逆……？』
｢めちゃくちゃ嬉しいんだよボケッ！！｣
『良かった…プラスの意味で安心しました…。でも何で他の男性に言っちゃダメなんですか？』
｢理鶯も言ってたが、お前が純粋な気持ちだろうが世の中のクソ共は都合よく考えるから危ねぇんだよ。そういう発言は｣
上手く説明したつもりだが、やはりピンと来ていないらしくまた首を傾げた。体で教えれば早ぇんだが、ンな事したらセ〇ム並の速さで理鶯が飛んで来るわ
ピロン
天板に置いておいたスマホが通知音と共に光る。誰からだと画面を覗き込むと理鶯からだった
理鶯先程伝えるのを忘れていた。無いとは思うが、もしAに何かすればわかっているな?
アイツは千里眼でも持ってのかよッ！！？
242話 何でハカセは……→←240話 何故お腹がすいたらこんな音が……っ！！？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
刹那(プロフ) - 尊いさん» 尊いさん読んでくださりありがとうございます！！良かったと言って下さり凄く嬉しいです！次の章は全力制作中なのでもう暫くお待ちください！！ (2021年4月25日 22時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
尊い - めっちゃ良かったです！！続き楽しみに待ってます！ (2021年4月25日 22時) (レス) id: 8a111ea7de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：刹那 | 作成日時：2021年3月30日 12時
