1058話 “外”で立っている彼女 ページ28
『んっ！美味しいですね！』
｢良かったです。お嬢の口に合った様で｣
『やっぱりお嬢って呼ばれるのは慣れないですね……っ』
｢カシラの大事な方なんです。この呼び方でないとカシラに怒られてしまいますので、慣れて頂ければ助かります｣
『ぜ、善処します……っ！』
廉貞が案内したのは中華料理が豊富にある人気の店。温かなオレンジの照明、赤を基調とした内装の此処はネットでも美味しいと評判で、お昼時もあってとても混雑していた。しかし2人で席も拘りが無かった為、比較的早く番が来て各々好きに選んだ料理を食べていた
廉貞は四川麻婆豆腐と五目炒飯、Aは小籠包と海鮮炒飯とマンゴープリン。本格的な味に舌鼓を打つ
『ん〜……この小籠包も美味しいです〜！！』
｢ふふ、美味しそうに食べますね｣
『そりゃ美味しいですから！』
ふふふ、えへへ。そんな笑い声が聞こえる雰囲気は、第三者から見ると完全にデートだ。手を繋いだり食べさせあったりなんて事は全く無いが、それでも尾行する2人にとっては嫉妬対象。
店の外──変わらず建物の影で肉まんを食いちぎり怒りを露わにする若頭と、平常心を保とうとしていても肉まんが手の形に変形している警官がいた
｢………おい、アイツら初対面だろうが…ッ！！何仲良くなってやがる……ッ！！｣
｢なんですかね。私達のこの状況にも腹が立ちますし、あの2人の状況にも腹が立つ。乱入してぇ……｣
｢なら行ってこいや。俺様は止めねぇぞ｣
｢一応俺ら止められてんだ。我慢するしかないだろ……｣
｢ポリ公でも筋者の言う事聞くんだなァ？｣
｢………火貂退紅の言い分も理解出来るからな…｣
｢………チッ、過保護過ぎる……か｣
｢彼女自身特別な存在だが、平和的に平凡に生きて欲しいと俺らが過干渉だった。俺らがそう思った時点でAさんは結局特別な存在になっちまってる………｣
｢仕方ねぇだろうが……。もう、失いたくねぇんだよ………ッ｣
｢……左馬刻…｣
左馬刻の言い分も理解出来る銃兎は、瞼を閉じて昨日の彼女を思い出した。立派に
ゆっくりと瞼を開けた銃兎は左馬刻の肩に手を置き、彼へ言葉を掛けた
｢Aさんは強い…。俺らが思ってるより数百倍な｣
｢銃兎…？｣
｢暫くの間、あの2人がどう過ごすか見てみましょう左馬刻｣
1059話 何故か揃う3人→←1057話 初対面な2人、過保護な2人
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刹那さんの小説ファン - 章公開おめでとうございます！これからもまったりマットリを堪能させていただきます！ (1月8日 17時) (
レス) @page50 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» ありがとうございますm(*_ _)m 今回の更新で50話分溜まりましたので、次の章公開まで暫くお待ち下さいっ！ (1月8日 11時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - 何度もすみません！最新の小説、更新された瞬間に見ることができました！これからも頑張ってください！ (1月7日 20時) (レス) @page49 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» 発狂して家宝にするレベルですか！？(笑) そう反応して下さる人は初めてで嬉しいですっ(*¯꒳¯*) (1月6日 22時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - お返事ありがとうございます！嬉しすぎてベッド叩きながら発狂してしまいました。スクショしまくって家宝にしますうううううう！ (1月6日 18時) (レス) @page47 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2023年11月29日 10時
