504話 何故か分からないですけど、怖いと謝りますよね ページ13
「――あ゛ァァア……アア゛ッッ!!!」
『なア゛アアアッ!!!?』
「フハッ、おま、どんな声出してんだよっ」
・
「ダスゲェテェ゛ッッ!!!」
『うわぁあああごめんなさぁあい!!!?』
「ふふっ、何に謝っているんですか」
・
「殺ジテヤルゥウウァアア゛ッ!!!」
『わ、私無関係ですってッッ!!』
「相手があの状態であれば説得は無意味だぞ?」
『いや冷静に言わないで下さい!!』
・
怖いぞと忠告もされながらも大丈夫だと進み出し、数分が経った
正直に言おう。めちゃくちゃ怖い
大きな音を立てて飛び出してくる死体。地面を這いながら助けを乞う上半身しかない生き物。ナイフを持って明確な殺意で襲ってくるボロボロな白衣の男
数分だけなのに色々盛り過ぎじゃないか!?
『ゼェっ、はぁ、はぁっ』
「フハハッ、まだ半分も終わってねぇのに息上がってんじゃねぇか」
「お化け屋敷というのも楽しいものですねぇ。あんなにはしゃいでるAさん中々見ないですから」
膝に手を着いて肩で息をする私に対し、3人は余裕みたいで私を見て可笑しそうに笑っている
私達の現在地は何も仕掛けが無かった廊下で、そこで一休みをしている最中だ
そしてその先には手術室と書かれた扉が見える
うん。考えなくても怖いのが来るよね絶対
なので私の体力が戻り次第、進む事に
「大丈夫かA?もし限界ならば、小官が貴女の足となりゴールまで運ぶが」
『い、いえっ、私が行くって言ったんですから、私の足で、ゴールしますっ』
酸素を体に取り入れるのに必死で、言葉が途切れ途切れだが、必死に答えれば「了解した」と目を細め頷いてくれた
数分も経たないうちに呼吸が整ってくれたので、手術室に通じる扉の前に立つ
『――理鶯さん』
「どうした?」
『この扉の奥に誰かいますか?』
「何理鶯を探知機として使おうとしてんだよッ」
『イタッ!仕方ないじゃないですか!これ絶対開けたらギャーですよっ!!』
「分かってんなら怖かねぇだろッ」
『それでも怖いんですぅ!!』
今までは扉が外れてたりと奥が見えていたが、今回は違う。だから人の気配を察知する能力が高い理鶯さんに聞けば、左馬刻さんに頭を小突かれた
小突かれた部分を擦りながら理鶯さんに一瞥を投げると、何か思案しているのか顎に手を当てている
――そして、ニヤリと穏やかじゃない笑顔を浮かべた
505話 こ、この理鶯さん厳しいです!!→←503話 めっちゃ気を使ってくれます!!?
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刹那(プロフ) - にゃんこさん» 嬉しいお言葉……っ。ありがとうございます!! (2021年9月28日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これからも応援しています。 (2021年9月27日 23時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさんいつもコメントありがとうございます!!楽しみにして頂き嬉しいです!!(*´ω`*) (2021年9月27日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - おめでとうございます。スッゴク楽しみにしていました。 (2021年9月27日 22時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» おたくちゃんいつもコメントありがとうございます!!私解釈のMTCは気に入る人物には甘々なんですが、それを尊いと言って下さり嬉しいです( ◜ω◝ ) (2021年9月25日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年9月22日 22時