505話 こ、この理鶯さん厳しいです！！ ページ14
｢お化け屋敷として楽しむのもいいが、この様ないつ敵に襲われるか予測出来ない状況は、敵の気配を察知する訓練に適している｣
｢おい銃兎やべぇぞ｣
｢軍人モード入りましたね……｣
｢こうなったら止めれねぇな｣
コソコソと小さく会話をしている2人だが、好戦的な目をしている理鶯さんは気にせず言葉を続ける
｢扉に耳を当て目を閉じ神経を研ぎ澄ませ。相手は奇襲に特化した人物だが、暗殺者では無いのだ。呼吸等の相手から発せられる音を見つけろ｣
凄い難しい事を言われている気がするが、取り敢えず頷いて言われた通りにしてみよう
ピタリ、と冷たい扉に耳を当てると建物の音なのだろうか、ウィィンと機械音が五月蝿くて人の気配なんて分かる訳がなかった
『理鶯さぁん……何も聞こえ――』
｢直ぐに諦めるな。関係の無い音は切り捨てろ｣
いつもの優しい理鶯さんはおらず、上官と呼べそうなくらい鋭い目で厳しい言葉を投げつけられ、ひぇぇ……と言葉が漏れる
隣の2人は頬をひくつかせ、同情の目を私に向けていた
｢完全にありゃ、ここを抜け出すまでアレだぞ｣
｢ま、まぁ……Aさんが成長すると考えればいいんじゃないでしょうか……｣
｢俺ら遊びに来たんだよな？｣
｢早くしろA、戦場では敵が待つ事は無い。迅速に対応しなければ命を落とす｣
『は、はいっ！』
何かが違う気がするが、頑張って脳のノイズキャンセリングを働かせる
機械音が完全に消す事は出来なかったけど、他の音を拾えるくらいには出来た。でも、奥の部屋でピチャッと落ちる水滴の音、バチバチと何かが爆ぜている音だけで、人の気配は無かった
『理鶯さんっ、扉の奥には人はいなさそうです！』
気になってる気配は感じなかったけど、何となく出来た事が嬉しくて目を輝かせ報告すれば厳めしく頷いた
｢そうか、ならば扉を開けろ。だが気配を感じなくても警戒を怠るな｣
はいっ、と重い扉を奥に押して開ける。ギィィ……と不安になる音を立てながら広がっていく景色は、天井から水が漏れていたり、手術に使うのであろう機械から火花が散っていたり変わらず荒れた空間だった
めっちゃ周りを確認しながら手術室に踏み入れる
『い、意外と何も無かった……』
｢お前確認したんだろ｣
『そうですけど……』
｢ですが手術室なのに何も無いのは――｣
――バァンッ！！
｢ギャア゛ァアアッッ！！！｣
『ギャアアア！！？』
｢うぉぉおッ！！？｣
｢あ゛ああぁぁッ！！？｣
506話 スキル習得です！！(ただし限定的)→←504話 何故か分からないですけど、怖いと謝りますよね
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刹那(プロフ) - にゃんこさん» 嬉しいお言葉……っ。ありがとうございます！！ (2021年9月28日 23時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これからも応援しています。 (2021年9月27日 23時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさんいつもコメントありがとうございます！！楽しみにして頂き嬉しいです！！(*´ω｀*) (2021年9月27日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - おめでとうございます。スッゴク楽しみにしていました。 (2021年9月27日 22時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» おたくちゃんいつもコメントありがとうございます！！私解釈のMTCは気に入る人物には甘々なんですが、それを尊いと言って下さり嬉しいです( ◜ω◝ ) (2021年9月25日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年9月22日 22時
