sweet7.商談成立? ページ7
「え??」
少し間の抜けた返事が返ってきたのは言うまでもない。
「あっ、えっと…その夢、すごく素敵だと思うので、俺にもなにか出来ることがあれば…って、そんなの必要ないですよね」
手伝うってどういうことだよ。自分で言っておきながら。
…ただ、純粋に、彼女のことを応援したいと思った、それだけ。
なんかよく分からないことを口走ってしまい、ごめんなさい、と続けようとしたその時。
「…本当ですか?」
「え?…ああ俺にできることならなんでも?」
思わず疑問を疑問で返してしまった。
応援したいなって思ったのは事実だけど、手伝うなんて何をしたらいいのやら。
「嬉しいです…!ありがとうございます」
「いえ…!って言っても何ができるかわかりませんけど…」
その時の彼女の様子はすごかった。なんというか、純粋にこの仕事が好きなんだなって思えた。
「…あの、じつは、昨日浦田さんが買っていってくれたケーキ、私が作ったものだったんです。
…だから、美味しかったって言ってくれたの、凄く嬉しかったです。
ちょっとだけ自信がつきました。本当にありがとうございます」
「いやいや、俺はなにも。でも、ケーキは本当に美味しかったです」
笑ってみせると、目の前の彼女は両手をきゅっと握りしめて、だから、と切り出した。
「…図々しいのは承知なんですけど。…よかったら、私の作るスイーツに、アドバイスとか…くれませんか…?」
一瞬、言葉の意味が理解出来なくて。
「それって、つまり…」
「少し他の人の意見が聞いてみたくて…あっ、迷惑だったら全然いいんですけど」
迷惑なわけがない。むしろこっちからお願いしたいくらいだ。
「俺で良ければ。意見なんて偉そうなことは言えないかもですけど、Aさんの助けになれるなら」
すると、本当ですか?!と目を輝かせたAさん。
彼女には本当に頑張って欲しいと思うし、昨日の女の子のことも然り、あんなに人を笑顔にさせられるパティシエってのはすごいと思った。
「よろしく、お願いします」
「こちらこそ」
そんな会話が交わされ、どちらからともなく握手をした。
…なんか商談成立した人たちみたいなんだけど。
__少し恥ずかしくなったのか、顔を赤らめた彼女に、なんだか笑みが零れた。
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音香(プロフ) - あぁー... (2017年12月6日 20時) (レス) id: 98537a5e17 (このIDを非表示/違反報告)
暖(プロフ) - らるとさん» コメントありがとうございます!(レス遅くなってすみません)嬉しいです!ぜひ完結まで見てくださるとありがたいです(*^^*) (2017年11月19日 0時) (レス) id: 2c285f09cc (このIDを非表示/違反報告)
らると - すごく続き気になります!更新おうえんしてます!(Ò × Ó) (2017年11月13日 19時) (レス) id: 88d6a4021e (このIDを非表示/違反報告)
暖(プロフ) - 夜露なぎささん» コメントありがとうございます!誤解させてしまってすみません>< 暖かいお言葉ありがとうございます!これからも頑張ります(*´`) (2017年11月2日 19時) (レス) id: 2c285f09cc (このIDを非表示/違反報告)
夜露なぎさ(プロフ) - とりあえずお疲れさまでした!ここまで読んで終わっちゃうのかな、って一人で寂しくなったんですけど、まだ続くようで安心しました!!これからも応援してます!頑張ってください~!! (2017年11月2日 18時) (レス) id: 3298343109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暖 | 作成日時:2017年10月9日 10時