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理性か、本能か 1 ページ33

玄関の前に着いた俺は鍵を急いで開けた。
彼を部屋に押し込むと、逃げられないように鍵をすぐに閉める。
靴を脱ぎ捨て、彼を壁まで追い詰める。
顔を近づけ俺は問いかけた。

「逃げるなら今だよ?」

逃がすつもりはないけれど。
それでも彼は俯いたまま何も言わない。
まぁ、いっか。

俺は彼の頬に手を添えながら、唇にそっと口付けした。
唇を離し、彼の顔をふと見ると、耳まで真っ赤にしている。
もっと困らせたいな。

俺は、舌をねじ込みながらもう一度口付けをした。
今度は角度を変えながら何度も繰り返す。
そして不意打ちで唇を噛んだ。

「痛っ、!」

「ごめん、でも北山くんの血美味いから。」

俺は彼に見せつけるように唇に滲んでいる血を丁寧に舐めとった。

「藤ヶ谷くん…/」

「ん?なに?」

「……/」

「何も言わないってことは続けていいってことだよね?」

俺は彼を見つめながら首筋にそっと噛み付いた。

理性か、本能か 2→←2度目の夜 4



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作者名:ルナ | 作成日時:2020年3月25日 1時

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