第32話 ページ34
いつものモニタールーム
いつもの二人
いつもよりも少し
真剣な表情
「決まりましたか
絵心さん?」
「...うん
”船頭多くして船山に登る”だよ
アンリちゃん」
「へ?」
『...勝つために
切り捨てられる才能もあるってことだよ』
BLLLL...
意味深な二人の言葉の後
アンリの胸ポケットに入った携帯が着信を告げる
発信者は...
サッカー協会会長
不乱蔦
その内容は...____
___
__
_
.
「お前が行け」
『...なんで?
私の仕事じゃない』
「お前が適任だ
それに...
向こうがお前に用がありそうだ」
『!!
ちょっと!なんで!?
返して!!』
絵心が右手に掲げたものはスマホ
間違いなく、Aのものである
画面を一度タップするとロック画面が表示され
そこにはいくつもの通知履歴が
どれも某メッセージアプリの通知のようだ
着信に新規メッセージ
どちらも十件以上ある
すべてとある人物からのものだ
『勝手に見ないで触らないで!』
「ここに置いてるお前が悪い
せめて通知は切れ
ずっと鳴ってうるさい」
『はいはいすみませんでしたー!』
「騒いでないで早くいけ
もう来てるだろ」
『だからなんで私が...』
「そんな状態でお前は満足に選手を指導できるのか?」
『っ』
「体調に支障をきたすほどの事を放置するな」
『寝れてないのは仕事が多いからで...』
「...A」
『.....
〜〜〜っわかったよ!!
行けばいいんでしょ行けば!!』
「はじめからそうしろ」
「A...」
ゴン!ゴン!ゴン!
太めのヒールをこれでもかと踏みしめてモニタールームを出ていくA
絵心はため息を
アンリは苦笑いを
さて
Aはどこへ向かったのか
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るあ(プロフ) - 細かくて申し訳ないんですが凜は凛です💦 (2023年4月29日 15時) (レス) @page28 id: 400c031e62 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 瑠璃(Aru)さん» コメントありがとうございます!そのように言って頂いてとても嬉しいです!!中々筆が進んでいませんが、頑張って更新していきますので、これからもよろしくお願い致します。 (2023年3月26日 16時) (レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(Aru) - こんなに面白いのになんで伸びないんだ?めっちゃ好きです。応援してます! (2023年3月21日 9時) (レス) id: cdae4ec124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SHINKAI | 作成日時:2023年3月9日 23時