第9話 ページ11
『契約は半年間でしょ』
「俺は半年過ぎてもお前といるつもりだった」
『私だって何もなかったらそのつもりだった
でも声かけられたんだもん』
「声かけられたら誰にでもついて行くのか」
『お金も出るし、契約相手は叔父だよ？
環境もしっかりしてるし
何よりも成長途中の大勢の選手
私にとって大きな経験になる
話したでしょ？』
「了解した覚えはない」
『了解されなくても
冴との契約期間が終わってから離れたでしょ
文句言われる筋合いないから』
「．．．」
明らかに雰囲気の悪い二人
Aは腕を組んでそっぽを向いている
冴はジッとAを見ているが、眉間にはこれでもかと皺が寄っている
「おい、いい加減に．．．」
Prrr...Prrr
『「！」』
重い空気を断ち切るように
Aの携帯から着信音が鳴り響く
少し迷ったのち、Aはポケットからスマホを取り出す
どうやら相手は会見を終えたアンリからのようだ
『もしもし』
≪A？今どこにいるの？≫
『今は．．「おい、話はまだ終わってねえだろ」
ちょ！今は電話してる！』
≪A？どうしたの？
誰か一緒なの？≫
『大丈夫！すぐにそっち行くから！』
「おい」
『ちょ、冴！』
≪さ、さえ．．．？≫
スマホを取り上げようとする冴に、思わずAは名前を呼んでしまう
アンリに聞かれてしまったと焦り、思わず通話ボタンを切る
「話の途中だ」
『私忙しいの！』
「暇そうにしてただろ
こんなもん飲んで」
『あ！返してよ！』
Aの手にまだあった抹茶オレを奪い
嫌がらせのつもりだろうか、蓋を開け一気に飲み干す
『あ゛ー！！』
「こんなんばっか飲んでると太るぞ」
『冴には関係ありません−！！
久しぶりに会えたのに何その態度！
もう知らない！
冴とはもう契約もしないから！』
「は？
おい、それは関係ねえだろ」
『ありますー
私もう行くから
ばいばーい』
「おい待て馬鹿」
冴の制止も無視し、Aはズンズン進んでいく
これは何を言っても無理だと思ったのか
それ以上追いかけることはせず、遠ざかっていくAの背中を見送った
「ハァ．．．．．
くそ．．．」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
書き始めたばかりですが見てくださる方々ありがとうございます。
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よろしくお願い致します．．．っ！！！！
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るあ(プロフ) - 細かくて申し訳ないんですが凜は凛です💦 (2023年4月29日 15時) (
レス) @page28 id: 400c031e62 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 瑠璃（Aru）さん» コメントありがとうございます！そのように言って頂いてとても嬉しいです！！中々筆が進んでいませんが、頑張って更新していきますので、これからもよろしくお願い致します。 (2023年3月26日 16時) (レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃（Aru） - こんなに面白いのになんで伸びないんだ？めっちゃ好きです。応援してます！ (2023年3月21日 9時) (レス) id: cdae4ec124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2023年3月9日 23時
