夫婦喧嘩 ページ9
「そらるさん!」
そ「なんだ?」
「夫婦喧嘩!しましょう!」
そ「いやいや、さすがにそれは無理だ」
何も無いところから怒るのは流石に難しい。
するとずいっとAが近づいてきた。
「そらるさん、この際だからはっきり言います!いつもいつもそらるさんは受け身すぎるんです。私は本当はリードしてくれる男性が
好きなんです」
そ「いや、お前がぐんぐん行くタイプなのに
リードしてくれる相手だったら引っ張りあいになるだろう?」
「あー、言いましたね!
じゃあ今からまふまふさんの所に行ってきますよ。引っ張り合いにならないことを
証明して見せます。」
そ「おい、あんまり他人に迷惑をかけるな。
天月の時だってそうだ。」
「そらるさんがしてくれないから
他の方に頼ってるんですー。」
カチン。
わざと怒らせようとしてるのは分かるが
あまり聞いてて心地よくない。
少しイラッとした。
そ「じゃあ、まふの所に行ってこいよ。
俺よりも頼りになる。俺だって毎日お前と居るのは疲れるんだ。たまには休ませろ」
「本当に出ていきますからね」
そ「勝手にしてくれ」
俺はベッドに向かい、布団を被る。
30分くらい経っただろうか?
「………うー、そらるさん……」
分かってるよ。
口から出任せに全て言ったんだろう?
俺だって本心じゃないさ。
お前がいなくなったら俺は生きていけない。
そ「おいで、A」
優しく言うと、Aは少しうるませた目を
細めて飛びついてきた。
「「仲直りしよう/しましょう」」
「やっぱり、私には喧嘩は向いてないです」
そ「逆に喧嘩に向いてるってダメだと思う。」
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しゃけご飯(プロフ) - 夢主ちゃんが倒れた時、思わずえっと呟いてしまいました。短編の小説の中で作者様の言いたいこと、伝えたいことがよく分かりました。親戚の方のご冥福をお祈りします<(_ _)> (2019年5月17日 0時) (レス) id: 459be71871 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sugar | 作成日時:2019年5月6日 21時