恋と笑いは紙一重２【芸人短編集】

弄り弄られ【ペンギンズ アニキ】 ページ16

瀬良子さんのリクエストです。






・



『アーニキさんっ!!!』


アニキ「おぉ、A。また来たのか。」


『うんっ！ノブオさんは？』


ア「ノブオはちょっくら人探しに行ってらァ。」


『ふーん？』






私はペンギンズの楽屋に入り、アニキさんの座るソファの隣に座る。真剣な眼差しで雑誌を読むアニキさんを、今日もいろいろ弄ろうと思います。




必殺、頬っぺぷにぷに攻撃。



私はアニキさんの頬っぺを人差し指でぷにぷにとつついた。するとアニキさんは邪魔だと言うように顔を背ける。それに負けじと続ける私。






ア「おい。邪魔だどけやがれ。気になって雑誌も読めねぇ。」


『気にしなければいいんですよ。』


ア「じゃあ、コレも気になんねぇな。」


『あぁああぁあ!!!!いひゃい!!!いひゃいてば!!!あにきゅしゃああぁああん!!!!』






私はお返しとしてアニキさんの必殺人差し指グリグリ攻撃を頬っぺにくらった。それは絶対気になるヤツだから!!!!てか痛いからあぁああ!!!!!



私は攻撃をくらった頬っぺをすりすりと触る。うぅ……、こうとなれば最後の技！




必殺、ウルトラミラクルスーパートルネードストライキングこちょこちょ。通称"ウルこちょ"を繰り出すことに。





『アニキさーん!!!!こちょこちょこちょこちょこちょこちょー!!!!!』


ア「……………。」


『こちょこちょこちょこちょ……。アレ？』


ア「俺、きかねぇから。」


『うそん!!!!!』






まさかのアニキさん、こちょこちょきかないっていう。私はその場で燃え尽きた。ただのこちょこちょにあんなクソ長い名前つけた私の努力っていったい………。←



するとアニキさんがｸｸｸｯと声に出して笑ったのが聞こえ、私は顔をあげる。あんまり笑わないあのアニキさんが、笑顔で笑ってる笑ってる……。





ア「ま、お前とこうやって付き合ってんのも悪かぁねぇな。おもしれぇよ、お前。」


『ほ、本当ですか!!?』


ア「おうよ。」


『やっ……たあぁあ!!!!!アニキさんに褒められたあぁああ!!!!!じゃ、また遊びに来ますね!!次こそ覚悟しといて下さいよ！たっくさん弄ってあげますからっ!!!!!』


ア「楽しみに待ってらァ。」







満更でもないような笑みを浮かべるアニキさんに、私は微笑み返す。



今度はどうやって弄ろうかな!!

束縛彼氏 【和牛 水田】→←嫉妬 【トット 桑原】

ラッキー芸人

ラニーノーズ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す